こんにちは、京都担当です。一昨日21日(日)、京都グループセラピー開催しました。初めての方、2回目の方、おなじみの方、ご無沙汰の方、総勢10名ほどのにぎやかな会になりました。来てくださった方、ありがとうございました。話題としては、カウンセリングの体験談、友達へのカミングアウトについて、家族とのかかわりについてなどでした。今回は少ない話題に対して濃い話ができたかなと思います。
さてさて、今回はカウンセリングについて少し書かせてください。セラピーでカウンセリングの体験を伺ったところ、ほとんどの方が経験者なので正直驚いた所です。病院併設のカウンセリングルーム、または臨床心理学コースのある大学のカウンセリングセンターで受ける方が多いようです。私自身は、大学とも病院とも直接関係のない一般の機関で2年ほど通った経験があります。
一般的なカウンセリングの様子をご紹介しますと、予約制で決まったカウンセラーの方に1回30分~1時間程度、週1回~月1回くらいのペースで面接します。時間内で話される内容については、カウンセラーに守秘義務があります。時間内では完全にカウンセラーと一対一なので、相性がものをいう、というところがあります。
で、肝心の「受けてみてどうですか?」というところですが、セラピーでお聞きしたところ、「よかった」という方は2,3人、「相性が合わなかったのかな・・・?」という方が若干多数派でした。すっきりしない原因としては、「理解してもらえない」「カウンセラーはただ聴いているだけ」といったことが挙げられました。私自身は、「無意味ではないけど、気長に通わないと効果は実感しにくいなあ・・・」と思っています。
カウンセリングには、医師の治療とは違って明確な指示もなければ効果が見える投薬もありません。それでいて結構な時間を取られ、しんどいはずのうつ側が話してばかり、気持ちを的確に理解してくれるとも限らない、のです。ではなぜカウンセリングを受けるのか。それはやはり「話を聞いてもらえる」ところにあると思います。
真剣に話を聞いてもらえる、ということはとっても癒されることです。これはカウンセラーに限らず、本当に良い友達や家族であっても同じですが、うつの状態で友達・家族には話しにくい、という場合であっても、少なくともカウンセラーは真剣に話を聞いてくれます。
また、セラピー参加者がおっしゃっていたのですが、「カウンセラーは鏡みたいなもので、自分の考え方や内面について口に出してみることで自分が自分を理解していく場」という考えかたもあります。自分でも気づかずにいる考え方の癖や、口に出せずにしこっている感情を他人に聞いてもらいながら棚卸しすることで、うつの根底にある認知の偏りなんかに気付くことができる、というわけです。私の場合は2年かかってそこまでいきませんでしたが、自分がどんなふうにものを考えているのか、考えるきっかけにはなりました。
どちらにしてもカウンセリングは投薬よりさらに気長な作業になります。それにネックになるのが値段のお話。セラピー内でお聞きできたぶんには1回1,000円~3,000円程度でしたが、保険のきかないところでは1回8,000円~1万円あたりが相場となっています。保険適用してくれるところか、大学のカウンセリングセンターは比較的割安で無難かと思いますので、機会があれば試してみてもいいと思います。ただし、治すための指示はくれないことと、気長に構えるということはお忘れなく。
さて、長くなってしまいましたが、来年1月のセラピーの予定はまだ未定となっております。通常は月の中頃~後半の土曜午後に開催しています。決まり次第掲載いたしますので、もうすこしお待ちくださいませ。
なお、大阪は
日時:2009年1月4日(日)
午後2時から4時頃まで (会場は午後1時から開いています)
場所:北区民センター(JR環状線天満駅)
連絡先:kimgets666@zeus.eonet.ne.jp
となっております。
早いものでもう今年もおしまいですね。来年はもうすこし良い年になりますように・・・。