どうも。京都担当です。
本日、2月のグループセラピーを開催しました。先月は新聞記事効果でとってもにぎやかでしたが、今月はぐっと落ち着いて5,6人での会となりました。ゆっくり一人一人が話せるという意味では、これくらいがベストのサイズかなと思っております。先月から引き続き来ていただけた方もいらっしゃって、とってもうれしく思いました。今日は風が強く雪まで降りましたが、来てくださった方、ありがとうございました!
今月は家族にうつを抱えた方がおいでだったので、家族の立場からいろいろ質問していただき、うつ当事者が体験からわかることをお答えする、という形になりました。「夜眠らない、休日はずっとカーテンを閉めて引きこもっている、わけのわからないことを言ったり、自分の言ったことを覚えていなかったりする。なんだかわがまま病のように思えてしまう。」うつ当事者からは「そうそう、そんなんありますよ!」という声が即座に上るので、家族の方も「やっぱりそうなんですね」妙に納得されたご様子でした(だといいな・・・)
それにしても、うつってなんてわかりにくいんでしょうね。行動としてはただじっと引きこもっているだけなのですが、心の中ではさまざまな葛藤が渦巻いているのです。そしていらいらやあせりが心からあふれてしまったときには、一番身近にいる家族を傷つける形で表現されてしまうこともあります。うつ当事者はそれに気づいていて、家族を傷つけてしまった自分をまた責めて落ち込みの連鎖にはまっていくのです。
うつの治療には理解のある家族のサポートがどれだけプラスになるかわかりません。個人的には、こんなことをうつ当事者の家族にはお願いしたいなと思います。
①話(どんなにとりとめのないような、とんでもないような話でも)をきちんと受けてとめてくれること。真に受けるのとはちょっと違いますが、聞き流さずに真剣に聞いてください。
②がんばれ、気の持ちようだなどと叱咤しないこと。うつの人は、見えないだけで心では必死にがんばっているのです。誰より自分が、できない自分を責めているのです。これ以上責めないでください。
③精神的に健康でいること。家族が介護のあまり疲れてうつになってはどうにもなりません。まずは家族が精神的に健康で、気長に、気楽にいてくれることが、不安でたまらないうつ当事者には大事な安心材料となります。
えらそうに書いていますが、私自身も家族がうつになったときには、とてもじゃないですがこんな状態ではありませんでした。走り回り、心配し、抱えきれずに突き放し、しまいには自分自身のうつも悪化する最悪のパターンで・・・それでも、とりあえず誰も自殺せずに生きていますが。ここに書いたのは、私個人が思う理想の家族像です。もしご意見があったら、ぜひコメントいただけるとうれしいです。
さて、長くなってしまいましたが、最後に来月の予告です。3月は22日(土)、時間と場所は同じ14~16時・中京青少年活動センターです。お越しをお待ちしております。そのころには少しは暖かくなっていることを願いつつ・・・