関西うつ自助会。大阪、京都、兵庫、家族会

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年末に寄せて

2022年12月10日 | うつについて

関西うつ自助会代表です。

先ほどは楽しい時間を過ごしました。

もうすぐ年末ですね、今年も参加者に恵まれ、各担当もよく奮起されたと思います。

当代表も担当者として尽力してはいますので、我ながら奮起したと思います(笑)

今年も悲しい事件がありました。できるだけ、自身の心身を、と思いますがコロナ情勢も相まってなかなかそうは言っても難しい状況だったように思います。

個人的には色々な出会いがありました。少しの別れもありましたが、だいたいは、まぁこんなもんかなと思う一年でした。みなさまはどのような一年だったでしょうか。

様々に辛い事や悲しい事で心身ままならない事もあったかも知れません。これから年末になるにつれ、行事が多くなり、楽しそうな人を見かけると暗澹たる気持ちになることもあるでしょう。

そんな自分でもよいのです、可能な限りありのまを受け入れる事が大切です。言葉では簡単です。行動するのはかなり難しい。ですが挑戦していける範囲でやっていかなければ何も変わらないのが現状です。できる時、できる気持ちになったとき、是非動いてみてください。

参考になるかどうかはわかりませんが、以前に書きまとめたものを紹介しておきます。

私が書きましたが、基本フリーなのでご自由にどうぞ。

 

うつから働きたいあなたへ(外出できるレベルに回復中から、今後を考えるまで)

働きたいあなたへ

うつからは少し回復できましたか?外出や家事はできるようになりましたか?体力はついてきましたか?

今回は少しその辺のことをお話したいと思います。

始めにその「働きたい」が焦りや不安からきているのか、自分の内側から湧いているのか、それをよく考えて欲しいのです。

次にご自身に下記の事を考えていただきたいのです。

認知機能

不安、気分

注意集中

情報処理

作業記憶

実行機能

の6項目です。ひとつずつ説明していきますね。

認知機能

自分を認識しているのか。家族、仕事、金銭などの認知ができているか、です。

うつ病なのは自覚できたとして、今家族がどんな状態で、仕事や金銭はどうなっているのか、をできるだけ自分で認識してみてください。可能な限り深く、広くです。

不安、気分

今、どのくらい不安があって、気分はどのように変動するのか、ご自身である程度理解できるでしょうか?今この不安はどこからきて、いつ抜けるのか、イライラの起因や対処が自分でできるかどうかです。

注意集中

ご自身の注意力はどのくらい回復しているのか、チェックしてみてください。例えば散歩ひとつにしても「ふとももをあげる」「手を振る」「周りを見る」をどれだけ注意できるかです。

情報処理

一度にいくつのワークを処理できそうですか?料理手順ひとつとってもオーブンやフライパン、トースターや電子レンジなど手際よくできそうですか?

作業記憶

今、何をどこまでしたのか覚えていますか?どこまでやったっけ?が多いと記憶がまだ低下しているかも知れません。

実行機能

きちんと動けていますか?自分の思考通りに動けているかチェックしてみてください。

 

これら6項目、例えばうつになる前と比較していかがでしょうか、うつ以前より明確に充実していますか?おそらく多くの人が良くても以前の6から8割程度だと思います。

自分の機能不足を自覚することとなりますが、それでいいのです、以前のあなたはおそらく機能をフル活用しすぎていたと思います。

今の自分の6から8割でどれだけ動けるか。できるだけ省エネルギーで、効率的なパフォーマンスで働くことを求められることになると思います。

なかなか厳しい条件下です、しかしうつから回復してきたあなたならそれができます。長く苦しい期間を生き抜いてきたのならば、必ずそれができるでしょう。

もしここで不安になれば、それは焦りから働きたいになっているかも知れません。もう少し検討してみてよいと思います。

 

家事にせよ働くにせよ、責任、信頼などが伴われます。それらを払拭できる自信がつくまでは、少しづつ機能を回復していってください。

 

以上です。

また年末に向けて締めのお言葉でも考えましょうかね。その前に各担当から一言欲しいかも!?

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今年もご苦労様でした。

2021年12月30日 | うつについて
関西うつ自助会代表です。
今年もあっという間に年末です。コロナ対策に苦心した一年でしたがみなさまはいかがでしたでしょうか?
最近では北新地の火災で心を痛めた方もおられると思います。人生はどこでどうなるかわかりません、一日一日を生きることが犠牲になった方々への悼みと思いたいところです。

私個人は大きな事案がありました。悲しい気持ちはありますが、時が癒してくれるものだなと感じています。

うつの苦しみは言い表せないものがありますが、きっとこれを見ているあなたはその苦しさから踏み出そうとしている一人です。当事者も、支える側も苦しい実情はありますが、それを超えていく時期は必ずやってきます。
難しい話ですが、誰も理解できないのだから、あなたはあなたを立証できるのです。ニーチェではないですが、集から個へ移ることができればうつはぐっと楽になります。
時に死にたくなります。死を忌み嫌っていてはその苦しみから逃れる事が難しいかと思います。きちんと自分の死生観を磨けばおのずとぐるぐる思考から逃れることができると思います。
働く事の意味も、死生観につながっています。お金の価値がわかれば、労働の本意というのもまたわかるのではないでしょうか。

個人の所感ですが、光が濃ゆければ影は暗いものです。光の中に希望を見出すか、影の中で幸せを見つけるかは個人の自由です。幸せは自分の心の中にしかなく、気づくか気付かないかで人生は大きく変わる。内なる世界で悩み苦しんだ人ほど幸せに気付きやすいでしょう。外で悩み苦しんでいる人ほど希望に気付くと思います。どちらがお好みかは別にして、うつは幸せに気付きやすいといえるかも知れません。

小難しい話をしました、要約すると、苦しいほど自分の幸せに気付きやすい、という事です。

一人で苦しむのもアリですが、自助会でみんなで苦しむのもまたアリです。集から個に移れるかもですよ。

長くなりました。失礼しました。
それでは来年もよろしくお願いします。

関西うつ自助会代表より。
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うつから動きたいあなたへ(外出できるレベルに回復中から、今後を考えるまで)

2021年10月21日 | うつについて
関西うつ自助会代表です。
絶賛眠れない中です。ごそごそ起きております。
まぁ、あまり寝れないのはいつもの事ですが、今回はやりたいゲームの最新情報や先行プレイ動画を見てしまったため、少しばかり悶々としてます(笑)発売は11月11日なので、かなり早くから辛い状態です(>_<)
そんなことはさておき、以前書いていたうつ用マニュアル的なものをご紹介しておこうかと、確か去年あたりにブログに書いたような気がしたのですが、今回はその続きということで。
あくまで個人の書き物ですし、当会の総意ではありません、それはご留意ください。


うつから働きたいあなたへ~
(外出できるレベルに回復中から、今後を考えるまで)
働きたいあなたへ
うつからは少し回復できましたか?外出や家事はできるようになりましたか?体力はついてきましたか?
今回は少しその辺のことをお話したいと思います。今回は少し長くしてあります。無理ない範囲で。
少しずつですが、回復してきていると思います。ただただ布団でくるまっているだけの生活ではなくなってきていると思います。体は鈍いながらも動けるし、食事も味がするときもあるでしょう。
少しの外出ならできるかもですし、これからどうなる?ではなくこれからどうしよう?に変化してきているのではないでしょうか。
まだまだ波はあるでしょうが、できる事は着実に増えていると思います。
まずは手短なところから失ったものを取り戻していきましょう。

おそらく幾分かの言葉は出るはずです。自分の素直な気持ちを言葉にしてください。
本当に素直な言葉は意外と相手にも自分にも伝わります、勇気をだして伝えてみましょう。
謝ったり、感謝するのは自分にとって屈辱や敗北ではありません。
言葉が出れば行動ができます。できるだけ行動してみましょう。どこかに出かけたり、買い物をしたり、家事を手伝ったり、できるだけ負担のない範囲で行動してみてください。周りの見る目は少しずつ変わります。ときには傷つくこともあるでしょうが、さしたる傷ではなく、また行動できるようになります。

次に金銭の整理に着手できる範囲でしてみてください。今どれだけあって、どれだけ削るのか、制度を受けられる状態なのか、調べたり、教わったりして、うつの金銭不安をできるだけ軽くする作業ができればぐっと楽になります。金銭整理はかなり大きい影響をもたらします。不安を増大させるリスクもあります。できれば慎重に。

仕事の事も気になるでしょう。ですがまだどうする事もできないと思います、焦って仕事をしてもろくな結果になりません。仕事をする、しないというより、今は仕事の「価値」を見つめてください。
あなたにとって仕事とは何だったのか、自分の自負心を満たしたり、お金の手段だったり、いろいろとあると思います。自分がどんなところに魅力を感じていたのか、その魅力は今はどうなのか、仕事をするための本当の「価値」を考える時間にしてください。

元気になってくると、死ぬ気力も沸いてきます、死を選ぶのは自由です。誰にも止める権利はありません。ただ、あなたはあなただけで構成されているわけではない事は自覚してしかるべきです。
うつで散々に辛くて厳しい状況下で生きてきました。あなたはなんとか回復してきています。これから波はありますが、状態は必ず上がってきます。今後のことを考えると暗澹たるものかも知れませんが、あなたが元気になった事は確かに事実なのです。なぜ元気になってきたのか?あなた自身にしかわかりませんが、一つ言えそうなことは、あなた自身が「幸せ」になりたいからです。幸せは理想です。現実化すべくあなたは元気になってきたのです。
あなた自身の幸せを考えてください。どんなことが幸せで、理想なのか、何かを手に入れることでもいいですし、何かを捨てることでも、行動することでも、想うことでも、なんでも自由です、ぜひあなた自身の幸せを見つけてみてください。
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良い年末を。

2020年12月23日 | うつについて
関西うつ自助会代表です。
もう今年も残りわずかとなりました。みなさまはどのような一年でしたでしょうか?
私はほぼ変わらずの一年だったように思います。睡眠も改善しませんし、適度にガス抜きして、適度にあれこれしてたように思います。ただCDはいっぱい買っちゃったかな(笑)

まだコロナで大変な状況ですが、来年もなんとかなるよう、やっていこうと思います。目標みたいなのは、あるとエンジンがかかる人と、ないほうがエンジンかかる人がいるので何とも言えませんが、まあ適当にやりますよ。

そうそう、夏頃に書いてた、うつについてのなんやらですが、一部を公開しておきます。
うつになって動けないかた向けに書いたものです。また追々別のものも公開していこうと思います。


うつになったあなたへ~

初めまして、うつになったあなたへ。この文面を読むのも苦痛でしょう。できるだけ短くしています、読める分だけ読んでみてください。
きっと、あなたはあなたを責めているでしょう。何故こんなことになったのか。こんなはずじゃなかったのに。様々な思いが交錯していると思います。
定まらない思い。おかれた環境への責務。どうしようもない自分。
気力もわかず、ただ毎日が過ぎるのをただ苦しく見送るだけの毎日。本来ならもっと充実した生活をしているはずだ。そう思うかも知れません。

うつは、ありとあらゆる気力を奪います。まず何もできない、というのが現実です。抗う手段も気力もない、というのが真実かと思います。
まず、あらがう事を、少しづつ抑えましょう。「何かしないと」という思いばかりが先に立ちますが、今はどうしようもありません。友人を失うかもしれません、家族を失うかも知れません、生きるすべを失うかも知れません。しかし、それに抗う気力は今あるでしょうか?抗って、打ち勝つ事はできるでしょうか?
失う事は恐ろしい事です。ですが、取り戻す事もできます、今は気力がわくまでは、失われる現実に、ただただ堪えるしかないのです。

気力がわくまでに何をするのか?
何もしなくていいのです、反対に言えば、恐らく今のあなたは何もできないでしょう。だから、何もできず、ただただ日々を憂い、失う事におびえ、泣いていていいのです。そうすれば気力は湧いてきます。
しかし、考える事は可能です。悲観的な世界しか目の前にはありませんが、その悲観的な世界を考えてください。具体的には、あなたが、どうやって生きるのかを。そして、どうやって死を迎えるのかを。
生きることは、うつになったあなたにはとてもとても辛いことです。死ぬことのほうが頭をよぎります。それでもいいでしょう。死ぬことを否定してはいけないのです。誰にでも訪れることを考えるのは当たり前ですし、死んだ事を考えるのは生きるうえで大切な事だと気づきます。
あなたはあなたの人生です。死ぬ権利もあれば、生きる権利もあります。
気力がわくまで、生きる事と死ぬ事を考えておきましょう。

考えることに悪い事はありません。「何もできない」を受け入れる準備をするために考えてみてください。

以上です。
それでは良い年末をお過ごしください。
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代表のつぶやき

2020年07月21日 | うつについて

関西うつ自助会代表です。

みなさま眠れてますか?私は午前2時から起きています(>_<)

ごそごそしながらこの記事を書いています。

 

コロナの昨今、やることも少ないので、うつ用のマニュアルでもと思い執筆中?です。主なコンテンツですが

〇うつになったあなたへ(診断がおりて、元気が出るまで)

〇うつから動きたいあなたへ(外出できるレベルに回復中から、今後を考えるまで)

〇仕事がしたいあなたへ(復職について)

〇うつを理解してもらいたい人へ(うつ当事者から支える側へ)

〇うつを支えるあなたへ(支える側から当事者へ)

といった感じです。

もちろんその場に置かれた環境や年齢によって異なります。そこらへんも加味した上で書いています。

完成すればまたご報告できるかなと思います。

 

それと、個別対応で行っていた個人カウンセリングですが(代表は元心理カウンセラーでもあります)、オンラインでもと考えています。

料金体系については、10分1000円。お支払いは手っ取り早いのがアマゾンギフト券をメール送信が楽かなぁと考えています。Eby等は何かと面倒ですし。

 

とまあこんなことを徒然にやっております。ちょっと気になるなぁなんて方がおられましたら当会アドレス

kimgets666@zeus.eonet.ne.jp

まで!

 

もうすぐ5時ですね。ひと眠りもできませんし、このまま起きてごそごそします(笑)

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うつと愛情ホルモン

2020年04月22日 | うつについて
今日、珍しくNHKのガッテンを見ました、オキシトシンのお話でした、いわゆる愛情ホルモンです。
下垂体後葉、偏桃体、大脳皮質などに作用して、ストレス軽減、幸福感、あとは病理的なものを軽減する効用があるのですが、ある程度のストレスを感じていないと、効果が出づらい場合や、歪んた愛情で育まれた環境下だと、愛情ホルモンを感じる機会が少ない、という事もあります。
テレビ的にはハグでしたが、自身の思う芸術に触れたときや、趣味に没頭しているときなんかでも出るようです。
信じられる人がそばにいる。声が聞こえる、触れることができる。それがイコール「幸せ」の一部なのかも知れませんね。
歪んでしまい、趣味や信じられる存在がなくとも、幸せになれる方法はいくらでもあります。「人は一人では生きていけない」というのは、かなりの条件下で成立してしまう事実です。ですが、一人で成り立つ幸せもあるのです。どうかその真実だけは信じていただきたいと思います。

要約すると、うつには愛情ホルモンが作用して好転する、場合もあるので、信じられる存在に触れてみようという事。それができなくても、幸せになる方法はいくらでもあるという事です。

うつ=不幸 健康=幸せ。かどうかは判断しかねます。うつでも幸せになれる方法はいくらでもあるはずですし、健康でも幸せを感じないかたもおられます。
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徒然に思うこと。

2019年08月04日 | うつについて
関西うつ自助会代表です。
京都、大阪、家族会担当お疲れさまです。兵庫は次回9月の場所とりに苦心しています。

うつがなかなか良くならなかったり、つい家族に当たってしまう事もあるかと思います。
しかしうつは必ず良くなる、好転する病です。治るかどうか、どのくらいの時間なのかはそれぞれの定義があるかと思います。
気分が変調して、落ち込んだり高揚したりを繰り返しながら、当事者は少しづつ自身のうつと環境を学習して、改善していく力があります、支える側はどうかそのことを信じていただきたいと思います。
それはお互いに「待つ」という行為です。もはや苦行といっても差し支えないでしょう。どちらかがいなくなれば楽なのに、と思うことはざらにあると思います。
支える側は「何故、当事者を支えるのか」当事者は「何故、自分は上手くいかないのか」
かみ合いそうでかみ合わない事を互いに応酬して、疲弊するなかで、力や信じることを忘れてしまうかもしれません。
そんな日があってもいいんです、ときには我執に囚われるのもありでしょう。
しかし、絶望は死に至ります。絶望することなく、ときに応酬しあい、ときに理解しようと歩み寄る。それが人でもあります。人だから当然のことなのです。

だから大丈夫、良くなります。 良くなる保証や根拠を他人に求めますか?それがあれば安心できるでしょうか?
保証や根拠はご自身が創ることにもう気づいておられるのではないでしょうか?

詭弁だと謗られても私は一向にかまいません。私も、おそらく、何も持ってはいないでしょう。


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取り留めないですが、年末のご挨拶。

2018年12月27日 | うつについて
兵庫担当兼代表です。
NHKのハートネットTVで写真家の幡野氏の特集番組?を見て、昔の事を思った。
だーいぶ取りとめないかもですがまた整理して書きたいと思います。


うつになって、苦しみがあって、死にたいと思う気持ち。
あの頃と今は少し景色が違い、自分の気持ちを受け止めることが少しできたきたように思う。
ただひたすらに死を願っていたときとは違う気がする。
自死は尊いかといわれると、わからないが、自死に至る思考は尊いと思う。死を決意させるほどに何かを思うことは人生でほとんどない。死を思うことで生が美しくなるのはあながち間違ってないようにも思う。



うつを通じて
優しくなった、どっしり構えられるようになった、理屈と感情のバランスが取れるようになった、路傍の花が美しくなった、愛情を感じるようになった。
振り返れば、そうだとも言える、そうでないとも言える。

もう一度生まれ変わってもうつになりたいかと問われれば、yesと答えるだろう。
もう一度苦しみを味わい、少し違う景色が見たい。
違う景色がそれだけ魅力的かも知れないが、いいことなんて何もない、ただただ「何もしない」「何もできない」があるだけ。
しかし、それらは尊いのだと確信した。「何も~」は何よりも自分を助けてくれた。それを認めるのには時間がかかったが、それ以降の景色は明らかに違った。身の回りの意義を見出すことも、実生活の行動についても何もかもグレーゾーンが広がった。そう、何もできなくても構わないのだ、何もしなくとも構わない。ただただ自分の責において粛々と行うだけだと。

楽に見えるかも知れないが、楽な方向なんてありはしない。おかれた立場で置かれた苦しみがある。それを認識できないから楽な方向に見えてしまうだけなのだろう。

代表としてやってきたことは、ほとんどない。ただ座っていただけだろう。そういう意味では「何もしない」ができていた自分は尊かったかもしれない。
代表になって、周りからあがめられて、いい気分になれる。そんな事はなかった。自分でもそれをどこか期待していたのだろうけれど。あるのは「無」だけ。
自助会で楽しく話をして、喫茶店に寄り、そのあと二次会へ。そんな流れで一様に楽しんでいる姿を見ると、良かったなぁとは思うが、代表として何か取り立ててしたわけではなく、本当に何もしなかった。
それが良かった。という方もいる。何かしたいと思って代表になったわけだから、無力感にさいなまれた時もあった。

今、自分の「何も~」思考が自分を助けているように思う。自分と他人を区分ける線になっているし、うつと自分を見つめる鏡にもなっている。
代表としては、幸いにも京都開催は今も引き継がれいるし、大阪は自分の後継が担当して数年たつ。兵庫はなんとなく形になりつつあり、家族会はなんだかんだで続いている。これで良かったのかなぁ。

ざざっとこんな感じで。



さて、もう年末ですね。
うつは人にとって様々な思いをもたらします、私は「何も~」を思うことで抜け出すきっかけになりました。あなたにもきっと、最適な何かを見出す事が可能ではないかと、その助けとして、今後とも自助会をよろしくご利用くださいませ。


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兵庫担当のひとりごと(長いから読めるときにどうぞ)

2018年11月01日 | うつについて
兵庫担当(代表)です。
あまりに参加フォームからの参加希望がないので壊れてるのかな?と思い自分で自分に送信してみました。おこんばんわ。

まあちょっと思うことがあって独り言を書かせてもらいますよ、と。
当会は当事者のみの集りです。当然ちゃあ当然なのですが、政治、宗教、経済団体にもどこにも属していない団体です。
ですので「これはすぐ無くなるな」と当時参加者だった私は思いました。だって当事者だけですから当然担当も当事者ですし、何の団体にも属していないので後ろ盾もなく、となると運転資金は自腹、これはないわーと思った次第ですが、今現在、10年以上活動している団体になっています。
他のうつ会も生まれては消えていくなか、10年以上というキャリアはまあおそらく日本で片手で数えるほどでしょう。
こうして続いてきたのは、参加者という大きな大きな後ろ盾と各担当の努力の賜物です。
だからこそ、ここで言いたいのはうつに陥っているあなたへ、来れていない方、行こうかどうか考えているあなたへお伝えしたいことがあります。
すべて大丈夫です。なんとかなります。
邪推ですが、今大変でしょう。なんとかなるとか、大丈夫なんて言葉はとうてい理解できない状態です。
無価値な明日がくるのが怖いですし、死んだり消えることができればどれだけ楽かと思うでしょう。
薬をのんでも良くなりませんし、心配している人に申し訳なかったり、何より自分の明日が見えないというのは苦痛でしかありません。
しかし、敢えて言います。大丈夫です。なんとかなります。
理解しなくても、できなくても大丈夫。
そんな余裕を心に留めることはできないでしょう。それでいいんです。
今は苦しい時です。苦しんでください。それで大丈夫。
偉そうに、とか思うでしょうが、それでいいのです。
うつは何がきっかけで良くなるかわかりませんし、そもそもきっかけがあるのかどうかも怪しい病気です。

ですが、なんらかの行動を始められる状態のとき、行動しましょう。私たちはそれができる日まで待ちます。
当会は行動したあなたの気持ちに寄り添えるよう各担当が全力でサポートします。
だから大丈夫。なんとかなります。
何をしている団体かよくわからないことが多いと思います、行くべきか迷うときもあるでしょう。あなたが「行ってみよう」となる気持ちになるまで待ちます。基本的に余計なお世話は焼きません。
最近来れてないなぁという方も、お越しになるまでお待ちしております。
自慢じゃないですが、当会は気持ちの共有ができます。自分だけじゃないと思うこともありますし、想いを吐き出すことで自浄作用が生まれます。仲間がいることを確認できます。孤独感が安らぐこともあります。
参加するのが怖いこともあるでしょう。参加できずに心苦しいときもあるでしょう。参加するそのときがくるまで、お待ちしております。




余談ですが、以前の各担当の方々が当会ブログをご覧になられている事を個人的に願います。蒔かれた種はしっかり育っていますよ。

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カウンセリングと病院選び

2013年04月17日 | うつについて
うつは良い医師や良いカウンセラーに当たれば、快癒していくスピードは早くなります。
その一助として、当ブログのブックマークには病院とカウンセリングルームをいくつかリンクさせていただいております。
中にはskype対応したカウンセリングルームもありますので、ご活用くださいませ。

これから暑くなってきます。調子の上がるかた下がる方おられると思いますが、めげずにのんびりやっていきましょう。

大阪開催はもうすぐ100回を迎えます。記念に7月か8月の土曜日、何か企画を立てたいという事です。
人数も日程も決まっておりませんが、こういうのだったら参加したい!
という事がございましたら
kimgets666@zeus.eonet.ne.jp
までメールくださいませ。
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