JR東日本の上越新幹線の2階建て車両のラストランが昨日10月1日にあった。ラストランということは利用客にあまりもてなかったということの証左であろう。当初、2階建て車両の登場は利用客が目を見張り是非乗ってみたいの欲望をかきたて、JR側もそれを見込んでのことであったに違いない。外から見ていてもカッコよい車両で乗り心地も最高であるに違いないと信じたに違いない。関西では近鉄線や京阪電鉄でも採用されていて同窓会のハイキングで乗車経験したが、外観の華やかさに反して天井は低く窮屈さは否めずまた乗車降車時には階段を利用したりでややガッカリ観を覚えた。おそらく多くの利用客の皆さんにも同様の思いがあったであろうことは容易に想像が付く。
東海道山陽新幹線では2階建て車両の列車はない。JR幹部も不人気を知っていていてこのドル箱ラインには導入をせず上越新幹線での使用だったが乗りての減少で廃車を決定したのだろう。首都圏の在来線では2階建て車両の定期運行が行われているようだが、利用客があるのだろうか。関西とは違い連結車両が12両や15両の長大列車が多数あるようでそこそこの利用客も多いのかもしれない。新聞の4コマ漫画では2階建ての1階の席はやや低めに席が設けられていてホームの待合席の女性の足を狙ってわざと1階席に乗り乗り込もうとする「フジサン太郎」の漫画があった。そのホームの待合席も今ではホームに対して並行線から直角の線に変更されて「フジサン太郎」の望みは絶たれてしまった。