今日の新聞の天声人語には新社会人になったフレッシュマンに送る言葉が掲載されている。「君は今、空っぽのグラスと同じなんだ」。グラスの大きさはどれも同じ、学生時代の成績なんてたかが知れている。肝心なのは仕事の心棒に触れることだ。新聞はここまでだがもう少し突っ込んだ内容には触れていないが、今日から自身の心構えひとつで大きくその後の展開があることを忘れてはいけない。学生時代とは全く違った世界に入り周りに翻弄されやすい環境に迷わされてついつい迷い道にのめりこむ怖れなしとはいえない。
終身雇用の前提が崩れてしまっている現状では昔の高度経済成長時代の感覚では言えないが物事の本質では不変であるのでその本質を早く掴むよう努力しなければならない。会社に入ってほぼ20年経過すると50歳近くになりそろそろ新旧入れ替え時がやってくる。そんな時代だから悠長に定年までなんて考えてはいけない。人生100歳時代だ。華やかな上ばかりの世界に惑わされて地に足を付けた人生を忘れてはいけない。羨ましいと見える世界は空虚なものであることを肝に銘じておきたい。