外国為替市場で円が160円台になった。これからどこまで円安が進むのか、関係者はどまどっているに違いない。140円を超えた段階で企業の輸出部門はそれっとばかり為替予約に走っただろうし、その後の動きにやられたと思っただけでなく予約分の消化にもしなければならず難しい判断が要る。機械メーカ-に自動車メーカーは記録的な為替利益を得ているだろう。160円にもなればその額は相当なものだろう。それを反映してか大手総合商社の株配当は一株あたり100円近くになる。
岸田総理は6月からもガス電気料金の補助を継続すると発表したがそれは選挙対策もあろうが、そもそもガソリン税をこれまで多額に徴収しているので補助の財源は相当額あるはずだ。1リットルあたり53.8円である。円安が進行するのも政府日銀がかたくなに金利上昇を抑えているからだが、これは多分に金持ち優遇策を抑えている面があるはずで、最近住民税均等割りの世帯に10万円を配ったがこれも同様のことだ。電気ガス代補助は金利をあげないで各世帯に現物支給といったところか。
私のささやかな外貨預金はまだそのままで円転させずに残っている。岸田さんの金利上げますの声があるまで待とうか。