今日は成人の日、新聞のコラムを読んでいて遥か昔の新入社員時代を思い出した。自信を持って進んだ自分の道がある日その自信に疑問を持つようになり方針変換するといった内容だったが、20歳前後の若者がよくある事実でこの年代は試行錯誤の連続ではなかろうか。方向転換してよくなった人、その場にい続けてよかった人はまずは成功例だが方向転換して成功する人は少数派ではなかろうか。それは特別な特技を身に持って生まれた人でたいていはじっと我慢をして次第に自分自身を磨き周囲に励まされて大人になるのではないかと思う。
私は特技といったものはないが、書類の作成計算などデスクワークが比較的好きでその方面ならば一生継続できるという微かだがそんな自信があった。商社に入り商社の台所を預かる財務部門に配属された。自分の得意分野に入れたのは良かったと今更ながら思う。当時は高度成長期が始まった時代で同業他社のどこそこの会社は超成長で給料も超高額でボーナスは破格の支払いなどと新聞が書き立てる。同期で入社した何人かはつられて他社に向かってしまう。高額の給料を払った会社はその後左前となり他の大会社に吸収合併されてしまう。倒産されないまでも途中入社のハンデイのある者は何かの拍子に首切りの対象の真っ先にされてしまう。
コロナ時代、生涯入社した会社に居られれる人はほんの少数ではなかろうかと最近つくづくそう思う。テレワークだオンライン会議だと会社に出社する必要がなくなり私は何々会社の社員だと胸を張って主張できる人は少数派だろうか。これから世の中に出て働く若者よ、表面だけの華々しいものに例えば野球選手の年俸などに惑わされずにじっくりと足を地面につけて自分の進むべき進路を考えて欲しいものだ。人生の成功への道は今のあなたの考え方にあると言っても過言ではない。