花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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ツワブキ

2015-11-05 | コウの花図鑑

11月も終わりを迎えようとしている頃、四浦半島の網代島を訪れた

ここは、干潮時に陸続きになり、歩いて島に渡る事ができる

砂州で陸とつながった島を陸繋島というが、ここは砂ではなく、小石が積みあがっているようだ

ここでは、2億4000万年前の宇宙塵が見つかったそうなのだ

また、地球史上最大の生物大量絶滅が起こった時代の地層がみられる

 

島の鳥居から登っていくと、頂上付近には祠が鎮座し、周辺にコウヤボウキの花が見られた

 

網代島の周辺海岸には、ツワブキが群生している

九州では、異常に繁殖している植物だが、日本全国で見られるわけではなく、東北北部、北海道には自生しないようだ

 

長崎県の島嶼部の海岸には、大きく光沢のある葉を持ち、花茎が1m程ありそうな大型のツワブキが自生している

これは、オオツワブキだろうと思っていたのだが、オオツワブキは長崎県の男女群島のみに自生するものだという

ネットには、四国~九州の海岸付近に自生するとの解説もあるが、誤った情報のようだ

Ylistを確認してみると、Farfugium japonicum (L.) Kitam. var. giganteum (Siebold et Zucc.) Kitam. 自生は男女群島のみと記載されている

 

ツワブキは食用にされ、採取している人を頻繁に見かける

栄養成分に関する論文によると、葉柄より葉身の方が栄養素が豊富、またあく抜きの際の栄養成分の減少も葉柄より葉身の方が少ないので、葉身も食べた方が好ましいと記載されている

しかし、栄養は豊富であろうが、まずいものは食べたくない

葉や花も食用となるようだが、食する人は少なく、あまり美味しいものではないのであろう

ちなみに、ツワブキは毒を有するが、あく抜きする事により安全に食べられるようになるとの事

 

学名:Farfugium japonicum (L.) Kitam.

和名:ツワブキ(石蕗)

キク科 ツワブキ属

撮影 2022年11月 大分県

初版 2015年11月05日

記事アップロード 2022年12月15日

画像アップロード 2022年12月11日