花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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キリシマギンリョウソウじゃないの?

2023-05-24 | コウの花図鑑

先日、パソコンが不調となり、現像パラメーターのファイルが吹き飛んだ事をお話しました

今、昔撮影した野草の画像を再現像しているのですが、その中に気になる写真がありました

 

2012年5月に長崎県北部の山で撮影したこの画像

これキリシマギンリョウソウじゃねぇ?

 

キリシマギンリョウソウは、2022年に神戸大学などのグループが発表した新種で、発見自体は1998年であったとの事

分布は、霧島周辺だけではなく、大阪府、和歌山県、静岡県、岐阜県でも見つかっているようだ

 

キリシマギンリョウソウの特徴は

①キリシマギンリョウソウのがく片の数は4~11枚と、通常2~3枚であるギンリョウソウよりも多い

②ギンリョウソウのガク片が花筒から離れていることが多いのに対して、キリシマギンリョウソウは花びらと常に接する

③キリシマギンリョウソウの花は、開花初期からギンリョウソウより丸みを帯びる

④キリシマギンリョウソウの地上部は5cm以下と短いことが多い

⑤キリシマギンリョウソウの地下茎は10cm以上と長いことが多い

⑥キリシマギンリョウソウの根は、ギンリョウソウと比べはっきりとせず、周囲の土壌と一体化し、根の先端がほとんど突出しない

 

④~⑥に関しては、今となっては確認のしようがないのだが、①~③の特徴に関しては、有している

 

同じく長崎で撮影した、ベニバナギンリョウソウとの比較

ガク片の数が多く、花に沿うように寝ており、花が丸みを帯びている

ネットに掲載されているキリシマギンリョウソウと比べると、ちょっと花の形態が異なっているように見えますが、どうなんでしょうね?