ナガバノウナギツカミは、低湿地に生育するタデ科の一年草
葉だけ見ると、ナガバノヤノネグサやホソバウナギツカミのようにも見えるが、花が密に付くので違いがわかる
また、花の付方はアキノウナギツカミに似ているが、アキノウナギツカミの葉が茎を抱くのに対して、ナガバノウナギツカミは長い葉柄があり、茎を抱かない
ナガバノウナギツカミは、多くの湿性植物同様、湿地の減少、河川整備により自生適地を奪われ減少し、レッドリスト入りしている
ナガバノウナギツカミ等の湿性植物の自生適地の一つとして氾濫原が挙げられるが、土砂の蓄積による乾燥化により、ヨシやセイタカアワダチソウ等が専有する単調な植生となる場合がある
これを解決する方法として、表層土壌の除去による湿地の回復が考えられる
それは、専有植物自体と当該植物のシードバンクを取り除く事、および良好な湿地植生が維持されていた時代に土壌中に蓄積した保護すべき湿性植物のシードバンクを露出させる効果が期待できる
渡良瀬遊水地にて行われた試験では、多くのレッドリスト掲載種を含む湿性植物の再生に成功している
参考文献
渡良瀬遊水地の湿地再生試験地における初期の植生発達
学名:Persicaria hastatosagittata (Makino) Nakai
和名:ナガバノウナギツカミ(長葉の鰻攫)
タデ科 イヌタデ属
環境省準絶滅危惧種
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初版 2013年9月8日
記事アップロード 2022年10月24日
画像アップロード 2022年10月17日