10月に見つけた野草の花
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
Solidago altissima L.
キク科 アキノキリンソウ属
花 期 : 10~11月
生育地 : 荒地、路傍、河川敷、原野
分 布 : ほぼ日本全土
RL指定 : なし
撮影 10月 長崎県
セイタカアワダチソウは北アメリカ原産で、長い地下茎により旺盛な栄養繁殖を行う
生育環境中にセイタカアワダチソウの成長を抑制するものがほとんどなく、根からアレロパシー(他感作用)成分を出して他の植物の発芽を抑える事で、ほぼ単一群落を形成し、日本各地で大繁殖していた
しかし現在では病原菌への感染や、植生の遷移等により、その勢力は衰えているようだ
このように新たに侵入したニッチに成長や繁殖を邪魔するものが少なく、自身のアレロパシー物質などが有効であれば、一時的に大繁殖する事がある
植物の生育は、気候、光強度、温湿度、土壌栄養・水分・pHなどの物理・化学要因と、競合している他の植物、植物の捕食者、病原菌や共生菌などの生物要因により影響を受ける
尚、植物のアレロパシーは一般的に「植物が放出する化学物質が他の生物に阻害的あるいは促進的な何らかの作用を及ぼす現象」と定義される
当植物の作用物質はcis-dehydromatricaria esterが報告されており、現在では、フィールドにおいて強いアレロパシー効力は有していないとされている
初版 2016年10月18日
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