花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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鋸山 太陽石に登る

2020-11-29 | 藪漕ぎ クライミング

鋸山に登り、岩尾根を歩いていると対面に見える太陽石

お○ん○んのようでもあり、こけしのようにも見えるこの岩

いつか登ってみたいと思っていたのですが、この度実行する事にしました

 

結論から申しますと、見事に太陽石に到達

しかし、こけしのように見える太陽岩の頭の部分に登るのは、非常に危険と判断し止めておきました

 

ルートは下の図の通り

青線は鋸山の登山ルート

赤線が、今回歩いた太陽石へのルートです

 

歩いてみてわかったのですが、太陽石は、三角形に形成された岩尾根の内部にありました

まさに、岩尾根トライアングルに閉ざされたミステリー空間に存在するパワースポットという感じ

太陽石は、トライアングル尾根から伸びる、非常に細い痩せ尾根でつながっており、そこを歩くのは、天空にかかる橋を歩いているようで良い気分です

 

ですが、そこに到達するには、非常に危険な場面に遭遇する確率が高いので、ロープを使用した岩登りに慣れた方以外は、行かないようにしてください

 

私はこの日、おそらく30回以上の懸垂下降を強いられ、精根尽き果てました

登山中に太ももの筋肉痛にみまわれたのは、本当に久しぶりです

岩に登ったり、降りたりをひたすら繰り返すハードな工程でした

まぁ~ 余計な岩峰に登ったりしたので、そうなった次第なのですが😓

 

 

最初は登山道の岩尾根へ登る

 

今日の景色は透明度が低くイマイチ

 

登山道を外れて、岩尾根を一本越え、谷へ下降

 

トライアングル尾根の内部へ侵入する為、岩尾根へ登ると、岩峰が見えた

とても登る事はできない

岩峰の基部を巻き、谷へ降りる

 

谷を渡り、太陽石へ続く尾根へ登りたい

岩壁を適当に登り様子を伺う

 

しかし、とても上へ上がれそうもない

 

岩と岩の狭いキレットを登ってみる

垂直近い斜度なので、4mの補助ロープでビレイしながら登る(ループ登り)

 

登り上がるが、太陽石方向は絶壁でとても登れない

 

太陽石とは、キレットを挟んで逆側の岩峰1には登れた

岩峰1の頂上は恐ろしいところだったが、太陽石の異様な姿を見る事ができた

あんなところに登り上がる事ができるのだろうか?

 

絶景が広がる

 

岩尾根の上に登り上がる事が出来なかったので、再び懸垂で下へ降り、岩尾根の基部を太陽石方向に登って行った

 

再び崖を登ってみる

なんとか尾根上へ登る事ができた

ん! 尾根の上に岩が見えるぞ

 

この岩の形と、岩の上に生えている低木は・・・

ひょっとすると、さっき見えた太陽石の上の岩峰2か?

斜度が緩やかなところから早速登ってみる

 

参考までに、鋸山登山尾根から見える、太陽石と岩峰2の画像を貼っておきます

2020年11月18撮影

 

正解!!

下に太陽石の背面が見えるぞ\(^o^)/

 

この岩峰2からの景色は素晴らしい!

鋸山登山道の岩尾根も見える(一番下の写真)

 

お昼には早い時間だが、ここで弁当をいただく事にした😋

先程登った岩峰1が見える

あんな恐ろしいところに登ったのかとビックリ

 

弁当でお腹を満たして、さぁ太陽石へ向け出発

振り返って、さっき登った岩峰を見る

ここから先は、痩せ尾根を進む

 

トライアングル岩尾根から伸びる、太陽石への天空の架け橋を渡る

こけしの頭の岩の直下に到達したが、かなりびびる

無理すれば登れそうだが、足を滑らせたら命はない

それに、降りる時にはビレイが必要

あんな不安定なところで、作業ができるだろうか?

 

まだまだ死にたくないので、頂点へのアタックは止めておいた

 

トライアングル岩尾根へ戻り、尾根上を進んでいくと、緩斜度の岩峰へ到達

岩峰2と太陽石が見えた

 

鋸山の登山道から見るとわからないが、ここから見ると、狭い痩せ尾根の先に太陽石がくっついている事がわかる

 

まさにパワースポットといった雰囲気だ!

 

岩峰からの絶景を堪能して先へ進む

 

岩尾根から、鋸山登山尾根を見ると人が見えた

あれは、無名岩かな?

数人が岩の上でくつろいでいる

あそこにあったツメレンゲは見事になくなっている

八方岳付近のツメレンゲも全てなくなった

盗掘されているのだろうか?

 

この後は、しばらく尾根上をすすんだが、そのうち急峻な岩峰が幾つも立ちはだかる

 

キレットを縫うように、岩峰を巻きながら進むはめになり、へろへろに疲労

登れそうな岩峰もあったが、もう気力が残っていない

 

キレットから下へ、目印のリボンが続いていて、しばらく降りてみたが

どんどん下降していき、どこへ向かっているのかわからないので登り返す

もう体力の限界近い

 

トライアングル尾根の三角形の底辺尾根を降りていき、トライアングルの外へ脱出しようとしたが、左側は高い断崖が続き、とても降りられそうにない

もう涙目になりながら、登り返して戻った

 

結局トライアングルの内部へ降りていき、トライアングルの外へ抜ける唯一の谷から、脱出した

トライアングルの外へでても、岩尾根を1本越えて、さらに登山道の岩尾根へ登り上がらなければならない

もう本当に体力の限界であった

太陽石登頂後は、来たルートを戻るべきであった

太陽石登頂後は、何度も登っては、懸垂で降りる事を繰り返し本当にきつかった

しかし、念願の太陽石に到達できて嬉しかった(*^^*)