7月に見つけた野草の花
キキョウ(桔梗)
Platycodon grandiflorus (Jacq.) A.DC.
キキョウ科 キキョウ属
花 期 : 6~10月
生育地 : 日当りの良い草地、海岸
分 布 : 北海道~九州
RL指定 : 環境省絶滅危惧Ⅱ類
撮影 7月、8月 長崎県、福岡県(平尾台)
キキョウは一般的な植物に適する土壌酸度よりやや高いpH5~6の土壌でよく生育する
日本の土壌は、酸性化しやすいとされるが、その理由はそもそも日本の土壌は、火山灰由来の酸性土壌が多い事が挙げられる
また、近年の温暖化ガス濃度の増加に伴う雨水の酸性化も土壌の酸性化に拍車をかけている
それに、日本は降水量が多い為、土壌のアルカリ分が流出しやすい事等も理由に挙げられる
植物の生育によっても土壌は酸性化され、植物が土壌から必要とする16種類の栄養素(炭素は自給)を吸収する際、その多くはアルカリ性なので、土壌には酸性物質が残存する
また、植物が養分を吸収する際、水素イオンを放出する場合があり、さらに土壌を酸性化する
しかし、植物による影響は、酸性化の要因として小さいようだ
福岡県の平尾台には、キキョウが多く自生しているが、カルスト台地の土壌はpHが高く、キキョウに適する土壌とは思えない
実際の平尾台の土壌pHは、ドリーネでやや高くなる傾向はあるが、概ねpH7程度で、キキョウが好む土壌ではないようだ
平尾台の土壌pH
初版 2014年8月6日
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