to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

明日へのチケット

2007-10-06 01:56:13 | the cinema (ア行)
原題 TICKETS
製作年度 2005年
上映時間 110分
監督 エルマンノ・オルミ 、アッバス・キアロスタミ 、ケン・ローチ
出演もしくは声の出演 カルロ・デッレ・ピアーネ 、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ 、シルヴァーナ・ドゥ・サンティス 、フィリッポ・トロジャーノ 、マーティン・コムストン 、ウィリアム・ルアン

テロ対策の警備のため、すべての電車が遅れたことにより騒然とするインスブルック駅を、ローマ行きの急行列車が出発した。仕事相手の企業の秘書(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に便宜を図ってもらった初老の大学教授(カルロ・デッレ・ピアーネ)は、自分に親切な秘書に心引かれていることに気づく。 (シネマトゥデイ)


オーストリア西部のインスブルック駅を出発するローマに向かう特急列車に乗り合わせた、様々な社会で生きる人々のそれぞれの思いを
3人の監督がリレー形式で繋いでいく人間ドラマ。

出張で来ていた老齢の教授。
飛行機が飛ばず、どうしてもローマに帰る必要がある彼の為に、チケットを手配してくれた顧問をしている企業の秘書に惹かれ、想いを馳せる第一のエピソード。

翌朝イタリアの小さな駅から乗り込んできた、険しい表情の中年女性と不思議な関係の青年が持っていたのは2等のチケット。
1等の車内でふたりが繰り広げる騒動。

セルティックファンの若者3人は、ローマとの準々決勝を観戦するため、なけなしのお金をはたいてチケットを購入、敵地ローマに向かう途中だった。

心地よい眠りに吸い込まれそうな第一のエピソードから、
一転して、眠気を覚ます我が儘で、傍若無人な未亡人が登場し
やれやれと思ったところに、いかにもいそうな無計画で気のいいサッカーファンが登場。
おそらく日本人にはめったにいないその金銭感覚を心配し、ここで初めて物語りに入り込んだ
彼らが差し出すチケットは、正しくあの一家の明日へのチケット
―そしてその行動によって、失うことのなかった彼らの明日へのチケット―

第3のエピソードが一番好きでした。
でも、、、彼らの明後日のチケットも心配になる私でした
コメント (16)
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