
脚本 藤本有紀
演出 柴田岳志
制作統括 磯智明
音楽 吉松隆
語り 岡田将生
出演 松山ケンイチ/中井貴一/上川隆也/松田翔太/藤木直人/玉木宏/加藤あい/堀部圭亮/三上博史/檀れい/りょう/井浦新/山本耕史/加藤浩次/松雪泰子/阿部サダヲ/小日向文世
第10回 「義清散る」14.7%

今回は主に、義清が世を捨て出家するに至る経緯(このドラマ中で)と、清盛との別れを描いたものでした。
得子(松雪泰子)は躰仁親王を次の帝にと鳥羽上皇に願い出るも、身分の低さで朝廷で反発されるのがオチだと
素気無く却下されてしまうが、
それならと、藤原忠通に接近、子供のいない崇徳天皇の養子に据えるべく接近。
そんな中雅仁親王と得子がかるくバトル中に、運よく璋子ちゃんが通りかかり、得子の悪口は許せないとばかりにはしたなくも掴みかかってしまい、宮中の噂の種に。
そこで、きっと璋子ちゃんが傷ついてるっ!ボクがお救いせねばッと平安のプレイボーイ義清、
仕事も早引けしてさっそうと璋子ちゃんの元へ

ところが璋子ちゃん、義清など眼中になく、取り払われたはずの水仙をみつけて恋する乙女状態。
え”--!!えぇぇぇーーーーっ!! と、
ちょっと義清がKYな「ヤング≒アダルト」のメイビス状態じゃないかぁ~?!
女に振られることに慣れてなかったのか、璋子ちゃんが想っているのは水仙=鳥羽と気づき
トンデモな行動に!――まぁ、駆けつけた清盛のおかけで大事には至りませんでしたが、
退散する姿はしっかり細かい男(by清盛)頼長に、目撃されちゃって、、、
頼長は早速粛清しよーよと鳥羽上皇の前に義清を召し出します。
その頃、清盛は璋子ちゃんに自分がやったことにしてくれと頼みに行ってたんですね~。
後先を考えず、ただ才能ある友を救いたいが為の行為でしたが、必要ありませんでした

鳥羽上皇ったら、あんなに関心があったくせに、前日堀河局にキツイこと言われちゃったから
その時現れた璋ちゃんを横目に「咎めるようなことは何も起きてはいない」
璋子ちゃんが誰と何をしようと最早私の心にはさざ波ひとつ立たぬゆえとか言っちゃって強がります。
解ってなかったのはボクだった・・・
で、清盛の説得も虚しく
「いかなる世においても、美しく生きることが私の志だ。私には、醜さにまみれて生きる覚悟はない」
義清は、可愛い娘を足蹴り。未練を残さぬようにとの行為でしょうが、
しがみ付いた訳でもない娘、義清の表情のみで別れを演じる難しいシーンとなりました。

そしてサクラの花の下義清の髪も散るわけですが―、
身を捨つる 人はまことに捨つるかは
捨てぬ人こそ 捨つるなりけれ 詠み人知らずですが西行が詠んだと言われる
この和歌は、それまでの清盛とのやり取りの後に選ばれた歌としてどんぴしゃでしたね。
――俗世をすてて形だけ出家となった人が、本当に浮世を捨てたのではない。
だってある意味、俗世に残っている方が、却って、形式的に出家した人よりも真に世を捨てたことになるのであるから―。
でもしかーし!

毎回の西行の一首をどれだけの人が楽しみにしてるのか、解らないけど、
今回殆ど義清と璋子ちゃんの恋バナに終始した感あり。
そろそろちゃんと"清盛の物語"という脚本に立ち返って貰いたいです。
まぁ、来週はやっと清盛邸でのお話がメインになるみたいですが、
スタジオのセットの関係もあるとはいえ、(キャストも王家関係が多い)あまりにも
温かな武士パートにくらべて、ドロドロ朝廷&璋子ちゃん関連が長すぎてうんざりしてきた~。
で、来週は清盛パパの試練の篇、ですね。
久々に恭子ちゃん登場となります!(私がスタジオに行った時のシーンです

楽しみです~~~
