脚本 藤本有紀
演出 柴田岳志
制作統括 磯智明
音楽 吉松隆
語り 岡田将生
出演 松山ケンイチ/深田恭子/玉木宏/豊原功補/森田剛/三上博史/檀れい/りょう/山本耕史/阿部サダヲ/田中麗奈/加藤浩次/小日向文世/和久井映見/松雪泰子/上川隆也/中村梅雀/中井貴一
第12回 「宿命の再会」 12.6%
1145年、出家した待賢門院(檀れい)は、ついに重い病の床につく。鳥羽法皇(三上博史)は、武士たちに季節外れの水仙を探させ、待賢門院に届けようとする。水仙探しの途中で、清盛(松山ケンイチ)は10年前に別れて東国修行に出ていた義朝(玉木宏)と宿命の再会を果たす。そして、清盛は明子(加藤あい)の友人・時子(深田恭子)を、義朝は熱田神宮の由良姫(田中麗奈)を…。
今回は、幼き頃からライバル心むき出しのふたり、清盛と義朝が10年ぶりの再会を果たし、
それぞれが今後を共にする時子と由良姫と結ばれていく様子とともに、
出家した高階通憲(阿部サダヲ)、
度々の強訴(ごうそ)鎮圧するも決して忠盛を公卿とする気のない鳥羽法皇に不満を抱く平氏ら、
コミカルな恋愛模様の中にも、今後への伏線を垣間見せたおもしろき回でおじゃりました~。
その頃京では度々の強訴を阻止すべく平氏は出動するも、武力ではなく、褒美で貰った荘園を寄与するなどして対応していたが、鳥羽法皇の関心は相も変わらず自分のことばっかり。
どんなに尽くしてみたところで武士を朝廷の末席に加える気はないと感じる平氏一門。
清盛を訪ねてきた高階通憲は「道理が通らぬ世に嫌気がさした」と僧衣で現れ信西と名乗っており、
志だけがあっても、道は開けぬ,,,,と嘆く。。。
それでも鳥羽ちゃん、愛する璋子の病床に水仙の花を持っていきたく平氏に命じる(8月だっつーの)
それを聞いた明子を亡くしたばかりの清盛は、何を今更と取り合わない。
妻を蔑ろにして妾に入れあげていたくせに~と吐き捨てますが、
愛するヒトを失ったのは兄上だけじゃないよ、ボクだって・・と、
愛する人を諦めて、一門の為に名のある家から妻を娶ったのだからと家盛に言われちゃう一幕があり、
水仙探しに行くと――尾張でその話はきいから部下に命じて手に入れたぜ~と、
すっかりいい気分の義朝、わざわざ見せびらかしに来ます(笑)
明子の死を引きずってすっかり元気のない清盛邸も、時子が来ると明るく和やかに。
子供にせがまれて時子が琵琶を弾くと「この家で下手な琵琶を弾じるのは止めよ」と怒鳴る清盛に
むくれながらも彼の明子への想いに心では理解をしている時子。
そんな時、弟の時忠は「姉を後添えに」と清盛に頼みに行くのですが・・・
その場で弟を嗜める時子のシーンは、かつて初対面の清盛に「娘を妻に」と言った父親を諌める明子とだぶりました。
明子の父は娘の幸せを願っての思いからでしたが、公家でありながらそれこそ野心はあっても道が開けぬ時忠は、
姉の行動に清盛の寂しさに付入っているとしながらも、「欲がなければ始まらない」と(笑)
このずうずうしさが、結果清盛の決断に影響を与えたのですね~。
同じ頃、義朝も訪ねてきた由良姫が自分に好意を持っていること、彼女が皇族に仕えていると知るや、「俺の子を産むか?」と俺様なプロポーズ。
清盛の「もう、そなたでよい!」もずいぶんな言い方だけど、
時子は自分の心に気がついていたので素直に飛び込んで(突進して)いけたのですね~。
「もう、おまえでよい」は、時子の言い分な気がします(笑)だってどこまでも光らない君なんだもん(笑)
今回で毎度無用に長かった璋ちゃんがついに亡くなりましたので、
その分、各キャラをもっと丁寧に描いて欲しいですね~。
今回でいえば通憲と雅仁親王(松田翔太)のエピもなくいきなりの出家に唐突感アリ、
藤原頼長(山本耕史)などは、オウムのシュクセイ、シュクセイだけではねぇ、、(ツボりましたが 爆)
しつこいぐらいだった璋ちゃん臨終、ここまでもやたら時間かけ過ぎ。おかげで
清盛、義朝の結婚、家盛の弟頼盛の元服と、いささか詰め込み過ぎで端折りすぎな気がしましたが
静かに保元の乱へと向かう準備は整ってきています