イエスは、地上でただひとりである。
かれの苦痛を感じとって、分けあってくれる者がいないどころか、それを知ってくれる者もいない。
ただ天とかれご自身だけが、それを知っているだけである。
イエスは園におられる。・・・・イエスがおられるのは、業苦の園。
かれは、おそろしい夜のさ中に、この苦しみとこの孤独とを忍ばれる。
イエスがなげきをもたらされたのは、ただこの時一回きりで、これまで決してなかったと思う。
しかし、この時には、あまりの痛みにもう耐えきれなかったように、うめかれる「わたしの心は悲しみのあまり死ぬほどである。」
イエスは、世の終わりまで苦しみもだえておられる。このあいだ、ねむってはならない。
きょうを生きる言葉一日一篇より