聖書の中で、人間は三つの状態によって描かれています。
(1)エデンの園においてーーーー神とともに歩み、全く罪のない者としての状態
(2)堕落以後ーーーー神との交わりがなく、神のかたちは罪によってそこなわれた者としての状態
(3)恵みにより贖われてーーーー神ご自身の義が、イエス・キリストに対する信仰によって、罪人に与えられた状態
聖書は一貫して、すべての人は罪を犯したと述べています。
「神を敬う人は地に耐え、人のうちに正しい者はない」(ミカ七・二)
しかし同様に一貫して、すべての者は「ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです」(ローマ三・二四)と述べています。
罪はすべての人に及ぶ事実です。
救いはすべての人に与えられる可能性があります。
しかし、神が備えてくださったこの救いに対する応答は、各人が自分で決めることです。
人はそれを受けることもできますし、拒むこともできます。
ポールB.スミス著 山口昇訳 日ごとの福音より