自分でものを考え、自分の意見をもつ人がもっと数多くいさえすれば、世の中はかぎりなく良くなるであろう。
たとえこのような人が反対者になっても、彼らの意見の誤りを納得させることができるので、その考えを改めさせられもする。
ただひとのまねをしているだけの者は、てんで自分でものを考えようとしないから、説き伏せることもできない。
このことを少しちがった言葉でロックは次のように言っている。
「世の中に間違った意見というものは、一般に考えられているほど多くはない。
というのは、たいていの人は意見などまるで持たないで、他人の意見か、ただ噂や世評などの受売りで満足しているからだ。」
あなたはそんな仲間に加わってはならない。
眠られぬ夜のために ヒルティ著より