北国いなか暮らし

りんごです。北海道の自然の中で夫とのいなか暮らし。
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乳がんホルモン治療中。

友だち幻想

2018年06月12日 | アート
久しぶりに本を買いました。

『友だち幻想』菅野仁
ちくまプリマー新書

図書館で借りて読んだのだけど、もう一度読もうかなと思ったら予約が結構入ってる人気の本でした。

調べて見たら2011年に発刊したこの本が今50代男性に多く読まれているらしい。

同じ世代として思うことを。

私の10代20代の頃、頑張れば評価される時代で頑張れば出来ると信じていたし、たいてい叶いやすい時代でした。
『忍耐と努力』ってお習字の時間に書いて座右の銘だと思っていた事もありました。今は死語かもね。
人数の少ない学校だったから友だち100人は無理だったけど、みんな仲良く。
せめて人並みに。
いじめっ子にはみんなで立ち向かったし、仲間はずれの子が居たら、担任も保健室の先生も間に入って時間をかけてとことん向き合ってくれました。
頑張れば結果は必ず出ると思い込んでいたので、ゴールの感動だけを求めてロングのトライアスロンを運良く完走した事もありました。
やんちゃだったなぁ。

そんな若かりし時代を生きてきての50代。あちこち身体にガタが来て頑張っても頑張っても出来ない事もある現実と向き合い、仲良くしようとしてもどうしても肌が合わない上司や同僚や知り合いが居たり。
仲良くやろうと若い頃のように根性入れて努力しても、上手くいかない事も多くて。
疲れちゃうよね。

この本は、若い世代のために書かれたのだけど、50代に受け入れられるのもとてもわかるなぁと思います。
受け止め方はそれぞれだと思うけれど。

おわりにーで、菅野さん御自身が今なお『友だち幻想』を抱いてしまう心持ちで現在進行形の問題とかいてありました。

学校で教えて欲しかったのは、
自分を理解してくれる友だちとはなかなか出会えないという事。
肌の合わない人とでもぶつからずに共存することと、その方法。
頑張っても頑張っても、出来ない事が世の中には結構あるということ。
などなど。
ほんと、そうだよな〜と思える事が読みやすく書いてありました。

菅野仁さん。
他にも本を出しているのかなと調べていたら、56才でお亡くなりになっていました。。。

『教育幻想』という本も出てます。
図書館でリクエストしたら、道立図書館からやってきました。
遠くから、ようこそ。
これから読みます。


コメント
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