北国いなか暮らし

りんごです。北海道の自然の中で夫とのいなか暮らし。
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中卒でもいいじゃない

2018年06月22日 | 不登校
先日、次男が地元新聞で『不登校カフェを開く大学生』として紹介されました。

それを読んだ私の周りの方から、

読んだよ、頑張ったねなどの声をいただきました。



記事の中で、次男が不登校中、中学卒業後の進路選択に悩んでいた時に

母が「中卒でもいいじゃない。」

と言った事で、ありのままを認めてくれる気持ちが伝わり心が軽くなった。

と書かれていました。

そのことで不登校を経験していない方からは、

「高卒は当たり前のいま、中卒だっていいなんて事、よく言えたね〜」と軽い感じで言われました。

「そう思えるようになるまでが大変だったの。」と、今だから私も軽く答えられました。

でも、当時はこんな言葉が一番怖かった事を思い出しました。



不登校になり始めは、小5からの勉強も出来なくてこれから先、どうする?

高校も行けないし就職も難しいに違いない。

甘やかしてるからこうなった。

そんな弱いことじゃこの先、生きていけない。

周りからそんな言葉が聞こえてきたし、自分もそう思ったし、

そう言われるのが怖くて辛くて隠れるように日々を過ごして居たこともありました。



中学2年生の1年間はわりと落ち着いてのんびり不登校生活を過ごせたのですが

3年生の11月にもなると、また目前の進路選択に悩み始めました。

悩んで悩んで夜も寝られずに青い顔をして消え入りそうな次男。

そんな子に、この先どうするの!そんなんじゃ厳しい世の中生きていけない!など言えないよ。


将来はもちろん心配だけれど、先の漠然とした不安はとりあえず置いておく。

その時になって考えればいい。

中学3年生の今のこの子に必要なのは、この子の辛さに寄り添う事。

子どもの気持ちを時間をかけて少しずつ聴きながら一緒に考える。

頼ってくれる、今のうちに。

そして、決めつけない。押し付けない。

一番大切な親子の信頼関係を親の焦りで崩さない。

学校へ戻ることが解決ではないし、15の春に高校生にならなくてもいい。

その子のペースを見守る。



恥も外聞もないし見栄とか普通にとか人並みになどの鎧は、ずいぶん前におろしていました。

これらを抱えたままだと、親はずっと辛いかもしれません。


ただただ元気に生きて欲しいと思ったからの「中卒だっていいじゃない」だったのでした。
コメント (4)
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