子どもたちが小さかった頃、一緒に読んでいた本の1冊に「ダーリンは外国人」がありました。小栗左多里さんのコミックでした。
懐かしいなぁ。続編が出ているので今度読んでみようっと。
今日は、コミックとは全く別のお話です。
今回の入院でベッドがお隣だった奥様のダーリンは外国人でした。
奥様の年齢は私よりひとまわり下。
お子さんが男の子2人というのが、我が家と一緒。
子育て真っ最中にお母さんが入院となり、これまた大変そうでした。
程よく明るく楽しい奥様で、入院中抗がん剤の点滴を受けながらもおしゃべりができて、ずいぶん気持ちを和ませてもらいました。
いつもはコンタクトで生活している奥様。
入院中はメガネの方が楽かもしれないと、ダーリンに20年ほど前に作ったメガネをおうちから探して来てと頼みました。
メガネを見つけ出したダーリンは、新しいメガネを作って行くよ、と、メガネ屋さんから色んなメガネを自分で掛けてみて写真をラインで送って来るのです。
なんて自由な発想なんだ💕
笑って一緒に写真を見ているうちに「お買い上げ♫」とダーリンからラインが来ました。
奥様のメガネをダーリンが掛けてみてダーリンが選んじゃうという、私には思いつかない展開!
それから1時間後。
背の高いダーリンがニコニコと病室に現れました。手には買ったばかりのメガネが入った小さな紙袋。
「レンズの度数も、少し上げておいたよ」とダーリン。またも私の想像を超える事をおっしゃるのでした。
奥様はメガネを掛けてみて「良く見える!」と言ったのです。
えっ?見えるの?と驚く私。
そのフレームは色も形も奥様の可愛いお顔に、とてもとてもぴったり似合っていたのでした。
結婚する前に、ダーリンが初めて奥様の親御さんに挨拶に来た時のこと。
ダーリンは、その頃買ったばかりのカッコイイ皮のリュックを背負って来たそうです。
でも親御さんとの初対面は大笑いから始まりました。
ダーリンお気に入りのリュックは、赤いランドセルだったのです。
ダーリンにはとても機能的なリュックに見えたのでした。
そんなエピソードがいっぱいあって、いつまでも話を聞いていたい私でした。
ダーリンは大学を9年かけて卒業したと奥様が控えめに教えてくれました。
私でも聞いたことのある有名な大学でした。お国柄も家庭の事情も何もかも違うとはいえ、スケールが大きい!
日本で大学を9年かけて卒業したとなると、病気されていたかな?と私なんかは思うのです。
でもダーリンは、とにかくのびのびして自由で楽しげでいらっしゃる✨
おふたりを見ているだけで、幸せな気分になれたのでした。
忙しい毎日、ついつい縮こまる視野を時々ぐぐっと広げて深呼吸しなくちゃね。
のびやかに楽しみながら1日1日を過ごして行きたいと、おふたりを見ていて思ったのでした。
ダーリンなら奥様にウィッグが必要となった時も、とびきり似合うウィッグを買ってきてくれそう💕と想像して、時々ひとりで笑っています。
また、おふたりに会いたいな。