「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナの領土を狙うロシア以外の国々とは❓<ウクライナ紛争2024.2.2

2024-02-02 00:59:23 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナが負けるなら、その領土を奪おうと画策する勢力がヨーロッパにある
2024年1月30日(火)17時05分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/01/post-103581_1.php

何故こんな話が出てくるかと言うと第2次世界大戦後、スターリンがポーランド・ルーマニア・ハンガリーに領土を割譲させているからです。

つまり現在のウクライナの範囲は、スターリンが恣意的に作ったものであり上記の3国は領土を奪われた側です。当然、民族主義者からは「ウクライナがロシアに負けたら自分たちの領土を取り戻せ!」と言う声は出てきます。
もっともポーランドは今のウクライナの過激民族主義を見ると旧・領土は欲しくないでしょうね❓
現在の西ウクライナである旧ポーランド領付近からウクライナの過激民族主義が発生し(1900年ごろ)それが今も続いていて、現在のウクライナ政府はウクライナ過激民族主義者がクーデターで政権を乗っ取って成立した政権です。

当然、ウクライナ同化政策を取りポーランド系・ルーマニア系・ハンガリー系・ロシア系住民は、迫害に近いような弾圧を受けていました。だからこの3か国は、ロシアがウクライナ領に侵攻するまえは、極めてウクライナと険悪な関係にありました。
今のウクライナ政府が自由主義的だとか民主主義的だという要素は少ないと言えます。「過激民族主義者+軍部」の軍国主義に近い性質を持った政権です。
だから他民族に対する迫害や弾圧は平気でやります。

それに対しロシア系住民が武装蜂起したのがドンバス紛争の始まりです。ここから一連のウクライナ紛争が始まり今も継続しています。ウクライナ紛争は、2022年2月に始まったのではありません。
2014年にウクライナの過激民族主義者がクーデターで政権奪取後から始まりました。

ウクライナ紛争は、ウクライナや西側が垂れ流すキレイなプロパガンダやフェイクニュースとは、まるで違うものです。戦争費用や武器を西側諸国からかき集めるために「プロパガンダやフェイクニュース」を巻き散らかして、中身真っ黒な現在のウクライナ政府を(かなり厚化粧して)キレイに見せかけているだけです。

それは、一応脇に置いて・・・
<ルーマニアの例>
『最終的にソ連はルーマニアの抵抗を退けてベッサラビアを併合し、その奪った領土と、ウクライナ領内に設置した自治共和国を組み合わせて、ソ連を構成する共和国としてのモルドバをつくった。2022/06/19』
ソ連によるルーマニアの占領
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E9%80%A3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%8D%A0%E9%A0%98
ルーマニア領の変遷
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A2%E9%A0%98%E3%81%AE%E5%A4%89%E9%81%B7

<ポーランド>
オーデル・ナイセ線
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%82%BB%E7%B7%9A
ポーランドの東側の領土をスターリンがかなりはすりました。その代わり西の旧ドイツ領をドイツに割譲させてポーランドに与えています。

<ハンガリー>
ハンガリーの歴史
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
ハンガリーもルーマニアほど広くはありませんが一部の領土をスターリンに奪われました。

こんな領土的な経緯があるのに現在のウクライナ政権は、他民族に対し迫害と同化政策を取りました。これは2014年クーデター後のことです。

だからハンガリーのオルバン首相は、徹底的に反ウクライナの姿勢を一貫して取り続けています。

今ロシアとの戦争中だから静かにしていますが、ポーランド・ルーマニア・ハンガリー国民の反ウクライナ感情は、相当強いと思います。
ウクライナは、そんなことは無視して旧ソ連の行政区画全部を領土として主張しています。
そもそも1991年8月24日に独立するまでウクライナと言う国家も領土も存在しません。

であるのに❓
旧ソ連の行政区画を全部寄越せ!
というウクライナの主張は、相当無理があると思います。
ウクライナ独立の条件は❓
①中立を保つこと
②反ソ連的な軍事同盟に加わらないこと

この2条件を反故にした以上、領土的な話も反故になるでしょう❓
だから、ウクライナはロシアと話し合って領土的な取り決めを再度する必要があります。

『敵方(NATO)に逃げるなら!』
『ロシア領、全部置いていけ!』
というロシアの主張には、それなりの妥当性があります。
ウクライナ領への軍事侵攻が良いとは言いませんけれど❓

元のロシア領である東ウクライナと南ウクライナをスッキリとロシアに返還するのが、ロシアを裏切るなら筋道のように思います。
『裏切るわ!根こそぎ持って逃げようとするわ!』
『それは、ズル過ぎるんだろう❓』
(ロシアが言っていることは、ごく簡単に言うとこのようなことです。)

 

※そもそもウクライナとロシア、周辺諸国との関係は新聞やテレビが報道するような単純なものではありません。ウクライナ国内の政治や現状もあります。

関係資料

ウクライナにおける「ネオナチ問題」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%81%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8D
ウクライナ民族主義者組織
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E6%B0%91%E6%97%8F%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E8%80%85%E7%B5%84%E7%B9%94
ウクライナ蜂起軍
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E8%9C%82%E8%B5%B7%E8%BB%8D
ウクライナの歴史
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
ウクライナ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A

一部引用

第二次世界大戦後、ソ連は占領したポーランド東部を併合する代わりにポーランドとドイツの国境をオーデル・ナイセ線へ移動させた。旧ポーランド東部はソ連へ併合され、ウクライナ人が多く住むガリツィア地方はウクライナ西部となった。 

現在のウクライナ過激民族主義者は、主にこの地域に住んでいた人々です。

「ウクライナ民族主義者組織」や「ウクライナ蜂起軍」もこの地域が中心です。

ウクライナと言っても西部と、東部・南部ではかなり違います。

クリミアに至っては、戦後大分たってからフルシチョフが当時共和国だったクリミアをウクライナに編入しました。クリミアこそ露土戦争でロシア帝国が勝ち取ったロシア固有の領土と言えます。ウクライナ南部も同じです。

こうやって話を聞いてみると、ウクライナ紛争はプロパガンダやフェイクニュースとは全然違う性質のものだと分かると思います。本来、旧ソ連のロシアとウクライナの内輪の争いであり、それ以外の国々が関与するべきではないと思います。そして戦争ではなく話し合いで解決するべきと思います。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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