産経新聞 2024・12・15
『ウクライナ紛争を巡り西洋メデイアと異なる分析 21か国で翻訳されるも、英訳されず』
<話題の本>『西洋の敗北』エマニュエル・ドット著、大野舞訳
https://www.sankei.com/article/20241215-72WNBTITOZMQNP6DML3452NEBA/
※私は産経新聞の報道姿勢に賛成しているわけではありません。しかし、時々他の新聞の無料版にない記事を掲載しています。あくまで、その記事が丁度良いから引用しているだけです。
著者はフランスの歴史人口学者のエマニュエル・ドット氏です。
私は、これほど上手には書けませんが、大体私が書いている日記をつなぎ合わせると似た内容になります。
どうしてそうなるかと言うと、同じような資料や記事、ニュースなどを読んで考えれば、人間は大体同じような結論に到達します。
私がウクライナ紛争の通説に疑問を持ち、3か月ほど歴史や政治、周辺の国際情勢の推移、あるいは歪められていなかった時期の記事を探して読んで思考を重ねた結果は、1年半前にNY大学の政治学者が投稿記事した記事と同じでした。それは後日知りました。でも政治学者の記事を読んで、自分の考えが正しかったことを知り安心したことがあります。
つまり、普通のレベルの思考能力を持つ人間が同じ資料やニュースなど関連情報を探して考えて分析すれば、大体同じような結論に至ると言うことです。計算と同じで似たようなことを足し算引き算していけば、出てくる答えに大きな違いは、ありません。
ポイントは、先入観を捨てる、通説的主張に疑問を持つ、ベースになる資料や情報を正しく選択する。大体、こういった点に気を付ければ、それほど違わない結論に至ります。
プロパガンダとフェイクニュースで大々的に世論操作をしている場合には、テレビや新聞では事実に近いことは絶対に分かりません。情報を過去にさかのぼり探して自分で調べて考える作業が不可欠です。
それが出来ない人は、このような事実に近いことを書いている本を探して読むことも良いことだろうと思います。
このようなことを繰り返すうちに知識の間口が広がっていき、プロパガンダやフェイクニュースに気が付けるようになります。
プロパガンダとフェイクニュースの拡散もとは、主に英米です。元はと言えば、ウクライナ紛争の遠因は2008年までに始まったアメリカのNATO東方拡大政策にあります。ここから始まって、経緯をたどります。2014年クライナ・クーデターでそれが明確な(謀略を伴う)形・事件として示現しました。そこから始まったドンバス戦争(内戦)の延長線上にウクライナ紛争があります。簡単に歴史をたどると、その主体はアメリカのネオコンであることに気が付きます。
ここまで自分で調べて通説と違った結論を得た人は、概ね正しい方向で思考していると言えると思います。
自分でそうするのが難しい人は、良質の本を探して読むのがいいと思います。
大体、「さわり」を見ると私が、その時々ブツ切りの日記として書いた内容を継ぎ足したのと似たような内容だろうと思います。
購入して一読するのも、いいかもしれません。たった、2860円でより正しい知識や情報が得られるなら安いと思います。
西洋の敗北 エマニュエル・ドット 文芸春秋2860円