「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争(西側の経済制裁は効果があるのか?)<2022年05月21日(土)

2023-04-02 17:05:00 | ウクライナ紛争

効果が薄いという説もあります。
金銭的には、石油や資源の輸出はNATOと立場の異なる国に行っていますので効果が薄いのは確かです。

しかし、ロシアの国内産業は西側の技術なしでは成り立ちません。もう、既に沢山の西側企業がロシアでの事業を中止したり、撤退したりしています。

一番、効果的なのが半導体不足(と言うより在庫がなくなっています)。
これまで主に半導体をロシアに輸出してきたのが、中国・韓国・台湾です。
当然に韓国と台湾は、ロシアへの半導体の輸出を停止しています。中国は、隠れて輸出しているかもしれません。おおっぴらには、出来ないでしょう。
西側諸国の矛先が、中国に向くかもしれません。

食洗機のパーツを戦車に搭載 制裁のロシア軍、チップ不足で苦悶
2022年5月20日(金)18時43分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/05/post-98723_1.php

そうでなくても、コロナの影響で世界的に半導体不足が続いています。中国だって危ない橋を渡ってロシアに輸出するより、もっといい値段で買ってくれる国への輸出を優先すると思います。

既に、ロシア国内の半導体不足は深刻化しているようで
「食器洗い機と冷蔵庫から取り外された半導体」を戦車の製造に転用しているようです。

それすら、過去形となりつつあり?

自動車メーカーや
「戦車製造を担っていた2社がチップ不足を原因とした休業に追い込まれた。ホワイトハウスはこれまでに、世界最大の戦車製造社であるウラルヴァゴンザヴォド社、および重機製造のチェリャビンスク・トラクタープラント社の2社が、ともに操業を停止しているとの状況を明かしている。」

つまり、もうハイテク兵器は製造不能になりつつあるようです。あとは、旧式の大砲の砲弾とか機関銃弾・自動小銃の弾丸くらいしか製造できないでしょう。

ハイテク兵器を使えば使うほど、消耗すればするほど旧式の兵器しか前線に供給できないことになります。
戦車など、製造ラインが停止していますから補充どころか生産すら無理です。

今どきの戦争は、火力の支援なしでは成り立ちません。

そして、兵站の乏しさは相変わらずです。
前線のロシア兵は、日ごと減りゆく砲弾の数や銃弾の数を心配しつつ戦っているでしょう。
腹ペコでしょうし?
燃料切れの戦車や軍用車両は、捨てるしかありません。

今のところ、在庫はあるようで?
盛大に砲撃しています。
あまり、数の心配などしていないんでしょうね?
しかし、在庫が切れたら来なくなると思います。

在庫切れになったら?
ばりばり、ウクライナ軍の大砲の雨が降り注ぐのは、確かです。ウクライナ軍の方は、旧式のもありますが、新型のりゅう弾砲は精密誘導方式です。
弾切れになったら?ロシア軍は全滅するしかないような気がします。

ロシア国会では、50歳以上の退役軍人を動員可能にする法案が審議されているようです。それほどに兵員が足りないと言うことです。しかし、頭数を集めても持たせるべき装備がなければ、たいした意味はありません。

あとは、他の国境方面をがら空きにして国境防衛部隊を投入するか?専門筋によると、今回ウクライナ戦線に動員されたのは、動員可能人数の75%だそうです。

西側の経済制裁は金銭の意味では、効果が出るのに時間がかかると思います。
武器製造の面では、大きな効果があります。 

 

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。