「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「ヴェリカ・ノボルシカをロシア軍が制圧」ロシア国防省発表、速報する産経新聞<ウクライナ紛争2025・01・27

2025-01-27 15:55:23 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ヴェリカ・ノボルシカ(Velyka Novosilka)は既にウクライナ側軍事サイトのDEEP STATEがロシア軍の市内全域への進撃を報告しています。だから制圧は時間の問題でした。ロシア国防省が制圧を発表したのが26日です。まだ英語版TASS通信は記事にしていません。

産経新聞
ウクライナ、ロシア製油施設に無人機攻撃 東部ドネツク州では攻防続く
2025/1/27 07:13
https://www.sankei.com/article/20250127-FOTIIR4H35PLNJDJNK2ZJCHVOQ/
「ロシア国防省は26日、ドネツク州西部の集落ベリカノボシルカを制圧したと発表した。」と何故か産経新聞が速報しています。
TASS通信のロシア語版を転載したのか、直接ロシア国防省の発表を速報したのかどちらかです。
記事の大部分は、共同通信からの転載です。
共同通信 2025年01月27日 09時22分
ロシア製油施設にドローン攻撃 ウクライナ、ドネツクでも攻防
https://www.47news.jp/12081381.html

ところが共同通信は、「ベリカノボシルカを制圧」については報道していません。
だから、この部分は産経新聞の独自報道です。
最近、産経新聞が時々ロシア国防省の発表を速報します。
従来は、他の日本のマスコミと同じでウクライナ支持報道に偏向していました。
なぜ、ロシア国防省の報道を速報するようになったのか❓

ウクライナ支持偏向報道は相変わらず続けています。
以前にも書きましたが、そこにロシア国防省の発表の速報を混ぜるのは、トランプ政権への配慮かもしれません。そしてウクライナ支持偏向報道の軌道修正かもしれません。
今まで散々ウクライナ絶対支持的報道をして戦争を煽りまくってきました。
トランプ(=アメリカ)が、その姿勢を変えれば、さすがに都合が悪いのは確かです。
どう言う事情なのか、または変化なのか注目しています。

※その後、読売新聞も報道していました。
『 ロシア軍、ドネツク州南西部の集落を制圧…ウクライナ反転攻勢の起点まで押し戻す』
2025/01/27 11:05
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250127-OYT1T50042/
これは、やはり「トランプ効果」かもしれませんね。
ウクライナ不利を報道して停戦の雰囲気作りをしているのかもしれません。


(2)ヴェリカ・ノボルシカ(Velyka Novosilka)は守りようもなく、もっと早くウクライナ軍は撤退するべきでした。キエフ政府の命令で最後まで戦ったのだろうと思います。現地の将兵は、哀れ・と言うしかありません。

占領後の後始末にしばらく時間がかかります。
しかし、その後方面軍の任務が空きます。つまりヴェリカ・ノボルシカ(Velyka Novosilka)方面を攻撃していたロシア軍の他への転戦が出来るようになります。
方向は二つあり、西のザポリージャ州方面。もう一つが、このままザポリージャ州とドネツク州の州境付近を北上するルートです。個人的な予想は、北上してポクロウシクの西を目指すと思います。やはり今ロシア軍の第一目標は、ドネツク州の完全制圧でしょう。
ルガンスク州でもロシア軍は州全域の制圧を目指す動きを見せています。

こうなるとポクロウシク方面のウクライナ軍には、方面軍が一つ増えることになりロシア軍の数が最低でも数万人増えます。

航空万能論 2025.01.25
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-soldiers-raise-the-russian-flag-with-military-flags-in-velikanovosilka/

今ですらロシア軍は、ポクロウシク西部のウクライナ軍の補給路を遮断しようと言う動きを見せています。北側にある2本目の鉄総路線と幹線道路E-50まで5km弱まで迫っています。

クラホヴェKurakhoveの西方面にまだウクライナ軍の拠点が、いくつか残っていますがこのエリアも長くは、もたないだろうと思います。ヴェリカ・ノボルシカを攻撃していたロシア軍が北上を始めれば、そう長くかからず南ドネツクはロシア軍が全域制圧するだろうと思います。
この方面のロシア軍も加わって、ポクロウシク方面の攻撃が始まればロシア軍の総数は2倍以上に増えます。
ポクロウシクが、大きく三方向から包囲されるのも時間の問題と言えるでしょうね。

停戦を拒否したいゼレンスキーですが、停戦が遅れるほどウクライナ軍将兵の犠牲は増えていき、ロシア軍の占領地も拡大していきます。
クルスク作戦に血道をあげたり、ロシア領をドローンやミサイルで攻撃したところで、ドネツク州でのロシア軍の進撃を遅らせることは出来ません。

(3)ルガンスク州方面
TASS通信 1月27日 13:10
Russia eliminates 7,200 Ukrainian soldiers, mercenaries on LPR borders in week — expert
(日本語訳)『ロシアは1週間でLPR国境のウクライナ軍兵士と傭兵7,200人を排除したと専門家が発表』
※これはロシア国防省の発表ではありません。軍事専門家アンドレイ・マロチコ氏によるとロシア軍はハルキウ州で大きな戦果を挙げたようです。場所は書いていませんがクピャンスク方面か、リマン~クレミンナ方面のどちらかでしょうね。両方かもしれません。

※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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