吉田正尚11試合連続安打「全部しっかり打ちにいって、ボール球は見逃すという作業の繰り返し」
[2023年5月2日13時19分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202305020000350.html
レッドソックス6-5ブルージェイズ(フェンウェイパーク)
4打数2安打1打点・11試合連続安打。マルチ安打は5試合ぶり今季9度目・打率2割8分6厘、4本塁打、17打点、OPS・850
4月の中頃は、不調に陥り打率1割6分くらいまで落ち込み苦戦していましたが、その後急速に立て直して打率を上げてきました。ホームランも打ち打点もありますから、今レッドソックスでは一番調子のよい選手です。さすがですね。
今、日本人の野手としてはプロ野球とメジャーを合わせて、最も完成度が高く実力のある選手です。その意味では、イチローに次ぐ選手になりそうな気配があります。
吉田正尚選手は、タイプが違い中距離のアベレージ・ヒッターです。打率3割前後、出塁率4割前後、ホームラン15~20本ぐらい打てればメジャーでも一流の評価が得られます。打順も時々2番(メジャーのチーム最強打者の指定席)に入りますから完全にチームの主軸打者として現在、活躍中です。メジャーの打順で2番3番は、日本の4番3番ですから2番3番の打順に定着すれば、チームの主軸打者です。2番の打者がいれば吉田正尚選手は、3番が向いていると思います。2番には、ややホームランが足りません。(年間30本くらい欲しいところです)
ブルージェイズは、ア・リーグ東地区3位のチームですから直接対決でゲーム差を縮めるのは地区4位のレッドソックスにとっては、重要です。
強豪チームがひしめくア・リーグ東地区では、順位の変動がありヤンキースが5位(貯金ゼロ)に沈み、レッドソックスが4位(貯金2)に浮上しました。開幕以来、順位が逆でしたから吉田正尚選手の活躍がチームに勢いを取り戻したと言えます。正に、助っ人!流石です。
そしてレッドソックスにとっては、プレーオフ進出のチャンスが生まれました。各地区順位2位以下で勝率の良いチームが、上から順番に3チーム・プレーオフに進出します。
レッドソックスが貯金2。西地区のアストロズが貯金3で勝率3位。かなり僅差です。
もっとも西地区は、1位のレンジャーズから3位のエンゼルスまでゲーム差2・5ですから3位のチームまでは地区優勝の可能性も残っています。西地区は、地区優勝と勝率3位を懸けて今年は、激戦です。
このような意味で面白い競り合いが続いています。その中で吉田正尚選手が活躍して、レッドソックスが地区順位を上げつつ勝率3位争いに加わってきた点の評価は、高いです。吉田正尚選手がいなければ、レッドソックスは今年も地区最下位だったと思います。