念願の伊吹山山頂に行ってきました。神宮皇后の義理の父にあたるヤマトタケルノミコトが白い大イノシシと戦ったとされる伝説の山です。山頂には、カルスト台地が広がり、お花畑も小さいけどありました。世界最高積雪量11メートルを記録した豪雪地帯でもあります。ちなみに山の中腹より上はすべて石灰岩です。
国歌、君が代に出てくるさざれ石は、この石灰岩が雨で一部溶けてくっついて大きくなったもので、岐阜県側の山の麓にあるさざれ石公園のものは有名です。
パンゲア大陸という1つの超大陸であった3億年前、熱帯地域のテチス海近傍の海底プレートのホットスポットにより出来た海底火山(伊吹海山列)が3億年前に出来て、2億5千年前に浅瀬のサンゴ礁の堆積が進み、さらにマントルの流れに沿って深海を北上し、日本列島に合流して現在の位置にあるということです。
同様の方法で海底火山から出来た石灰岩の山が、北から飛騨高山、郡上八幡、根尾谷、山県、本巣、揖斐、春日、伊吹山、金生山と続いています。それで、この続く山列を美濃海山列とも呼んでいます。
プレートの潜り込む端にある日本列島は、海底プレートの安山岩に積もったチリ、礫が潜り込んで付加体としてどんどん日本列島の一部のなると同時に、伊吹山のように遠くに出来た海底火山の一部も同様にぶつかって日本列島の一部になっていくようです。
付加される側の古い部分は、隠岐-飛騨帯といわれ、元々は、五億年前に南半球にあったゴンドワナ大陸の北中国の辺縁部にあったそうです。
ちなみにハワイ列島は、5000万年後には、日本にすごく接近するそうです。
http://www.kikkaseki.com/generation/page1.html
https://www.ds-j.com/nature/ibuki/book/Earth-science/02kaseki/02kaseki.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/120/1/120_1_100/_pdf
http://www.chiba-shinrin-instructor.com/kaiinsenyo/data/morikon101-2.pdf