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東湖八坂神社。(とうこやさかじんじゃ)
現在の主祭神は、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したスサノオと
習合(しゅうごう)された牛頭天王(ごずてんのう) である。
習合とは同じ神だとすること。
境内にそのシンボルの牛は小さい石像がひとつあるだけだ。
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本殿の入り口上に龍(りゅう)の木像。
蔭の主祭神は龍で、八郎潟周辺で農・漁民に古くから
信じられてきた水神なのだろう。
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その隣には、昭和56年に奉納された龍を射る額。
龍を祀(まつ)りながら、なぜ射なければならないのか。
先に載せた「一の目潟(いちのめがた)」の矢を龍がはねかいし、
神主が片目になった話のほうが納得できる。
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阿(あ)。
狛犬(こま)と同じ。日本へは仏教とともに伝わったらしい。
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吽(うん)。
狛犬(こま)と同じ。
日本は多神教の国だから、新しい神々を受け入れ習合し続けた。
その伝え手は、聖(ひじり)、修験者(しゅげんしゃ)などで、
ところによっては逆の物語になってしまうこともあったろう。