夏、男鹿半島周辺でも、南の生物の姿が眼につくようになる。そして、季節が移り変わり、気温・水温が低下してくると、戻っていくこともできずに死んでしまうものも多い。
やがて生息できない環境になるようなところへ回遊してくる生物の行動を、死滅回遊とよぶ。
温かい海の魚たちが夏に男鹿半島に泳いでくるのもそうだし、口を開ければ飛び込んできそうに飛び回るウスバキトンポも、死滅回遊である。
やがて、その地に生息できるようになるのかもしれないが、なんと愚かなことだろうと、人間の目からは見える。
でも、死滅回遊の生物たちは、温暖差を平面的に移動しているが、一次元あげてみれば、やむことのない争いを続けている人間だって、時間軸に沿って見ると、死滅回遊をしているのではないだろうか。
フリーソフト terragen 2
フリーソフト trueSpce
を使用して描画した。