鎌倉についての世界遺産登録がNGとなった。筆者はこのブログにも何度か書いてはきたが、今の鎌倉の現状を見ると当たり前だと思っていた。何故なら遺産登録するべき遺産や遺跡というものが殆ど見当たらないのだ。確かに鎌倉には年間1300万人もの人が来るという。これは何を意味するか寺社仏閣はもちろんその住環境や芸術家や文化人の住む町として自分たちには無い何かを求めて来るのであって、その武家文化の精神性などという抽象的なものを見に来るのではないという難しいことを感じに来るのではないのだと思うのです。
役所や観光協会は落胆しているのだろうけれど、おそらく市民は気にもかけないであろうと想像する。
友人の小町通の商店街のオヤジは遺産登録より観光客が如何に金を落として行ってくれるかという事を考えて欲しいと言っていた。平日でも大混雑の小町通り、八幡宮への参道だけが混み合って一向に売り上げに結びつかない事のほうが余程深刻な問題なそうな。
鎌倉は通過都市になってしまったが故に、事情はあったのだが私はある種諦めもあって葉山に転居した経緯を思い出した。
すでに離れて30年近くなるが、やはり鎌倉の体質は変わっていなかったと変な確信を持ってしまった。
今度の市会議員選挙も43人という立候補者が立ち各党派が入り乱れる格好の選挙であったらしい。若い人たちの台頭でこれからの鎌倉を再構築して欲しいと旧住民は願っている。
はっきり言って鎌倉は難しい地域だ。古都という面と工場地帯という相反する顔を持っている珍しい地域なのだ。
よく言われる鎌倉という地名、三方山に囲まれてかまどのような地形から『かまくら』という名になったというが、一山超えて大船や深沢地区に行けば名だたる会社の工場や研究所がずらりである。今の市長は大船の出身でいわば工場地帯が地盤で、世界遺産登録に申請するという意味を理解していたかどうか?がつく。公家の時代から武家の時代へと変革したのが鎌倉からだという精神史をイコモスの連中に説明する前に役所内でコンセンサスが取れていたのか?文化人といわれる人たちがどこをどう説明して会議をやったのか。はなはだ疑問である。
ある種オリンピック招致の騒ぎのように遺産登録運動が目的で、本当に侍魂の根源である武士社会の精神構造を説明できる人間が居たのか、おそらく見えるもので勝負といった上っ面の招致運動であったのだろう。
こういう運動の事務局というか、現場の人たちには労をねぎらいたいが、役所のトップやそのブレーンは運動のための会議や大義名分で相当の税金を使ったのだろうと思うが、個々は反省の意味でその明細と正直な反省の弁を語るべきと思うのだが、それすらもやらないのであれば、落選当然だといわれても仕方が無いのではないだろうか。
これからアジサイの季節にもなり多くの人たちが訪れることだろうし、客も喜び商店も喜ぶような施策を新しい議員とともに街づくりに生かして欲しいものだと心から思います。
ちなみに私がイコモスの審査員であったら、以下の点で落選させました。
鎌倉駅のトイレ、小町通の混雑、御成小学校の講堂の屋根の錆、渋滞による排気ガスなど、(目に見えるものだけ)
武家の侍魂などの精神構造について(外国人には理解しがたい)
鎌倉再生を心から祈って応援して行きたいと思います。
役所や観光協会は落胆しているのだろうけれど、おそらく市民は気にもかけないであろうと想像する。
友人の小町通の商店街のオヤジは遺産登録より観光客が如何に金を落として行ってくれるかという事を考えて欲しいと言っていた。平日でも大混雑の小町通り、八幡宮への参道だけが混み合って一向に売り上げに結びつかない事のほうが余程深刻な問題なそうな。
鎌倉は通過都市になってしまったが故に、事情はあったのだが私はある種諦めもあって葉山に転居した経緯を思い出した。
すでに離れて30年近くなるが、やはり鎌倉の体質は変わっていなかったと変な確信を持ってしまった。
今度の市会議員選挙も43人という立候補者が立ち各党派が入り乱れる格好の選挙であったらしい。若い人たちの台頭でこれからの鎌倉を再構築して欲しいと旧住民は願っている。
はっきり言って鎌倉は難しい地域だ。古都という面と工場地帯という相反する顔を持っている珍しい地域なのだ。
よく言われる鎌倉という地名、三方山に囲まれてかまどのような地形から『かまくら』という名になったというが、一山超えて大船や深沢地区に行けば名だたる会社の工場や研究所がずらりである。今の市長は大船の出身でいわば工場地帯が地盤で、世界遺産登録に申請するという意味を理解していたかどうか?がつく。公家の時代から武家の時代へと変革したのが鎌倉からだという精神史をイコモスの連中に説明する前に役所内でコンセンサスが取れていたのか?文化人といわれる人たちがどこをどう説明して会議をやったのか。はなはだ疑問である。
ある種オリンピック招致の騒ぎのように遺産登録運動が目的で、本当に侍魂の根源である武士社会の精神構造を説明できる人間が居たのか、おそらく見えるもので勝負といった上っ面の招致運動であったのだろう。
こういう運動の事務局というか、現場の人たちには労をねぎらいたいが、役所のトップやそのブレーンは運動のための会議や大義名分で相当の税金を使ったのだろうと思うが、個々は反省の意味でその明細と正直な反省の弁を語るべきと思うのだが、それすらもやらないのであれば、落選当然だといわれても仕方が無いのではないだろうか。
これからアジサイの季節にもなり多くの人たちが訪れることだろうし、客も喜び商店も喜ぶような施策を新しい議員とともに街づくりに生かして欲しいものだと心から思います。
ちなみに私がイコモスの審査員であったら、以下の点で落選させました。
鎌倉駅のトイレ、小町通の混雑、御成小学校の講堂の屋根の錆、渋滞による排気ガスなど、(目に見えるものだけ)
武家の侍魂などの精神構造について(外国人には理解しがたい)
鎌倉再生を心から祈って応援して行きたいと思います。
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