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ソロモンの箴言

2013-05-18 16:22:10 | Weblog
『私はまた、日の下に行われるすべてのしえたげを見た。見よ、しえたげられる者の涙を。彼らを慰めるものはない。
しえたげる者の手には権力がある。しかし彼らを慰める者はいない。それで私はなお生きている生存者よりも、すでに死んだ死者を幸いな者と思った。しかし、この両者よりも幸いなのは、まだ生まれない者で、日の下に行われる悪しきわざを見ない者である』

この旧約聖書の『伝道の書』にあるソロモンの箴言は3000年前の言葉とは思えないほど、現代の世相を表しているのではなかろうか?ソロモン王の慧眼たるや感服の一語である。

原発問題、憲法問題、環境問題、国境問題、感染症問題、経済問題、防災問題と数え上げたら切がないほどの問題山積である。右に舵を切った自民党、本当に大丈夫かという国民不在の舵取りを監視しなければと心底思い始めた。

今生きている人間が幸せになるための政治をやってくれと請い願わざるをえないのだが、ソロモンが言うように死んだものの方が幸せだとか、まだ生まれてこない子供のほうが良かったとか思いたくはない。今、生きている人間が幸せにならなければ次の世代は生まれない訳で、この言葉を噛締めて為政者は原発被害者や震災復興に全力で取り組んで欲しいものだ。(無論通常の政治問題もだが)

『人事を尽くして天命を待つ』の諺とおりにしっかり頼みますよ、まだ人事を尽くしきれない政府や官僚たちへソロモンの知恵を生かしてほしいものである。
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