やっと梅雨らしい気候になってきた今日この頃ですが、相変わらず鎌倉のアジサイ寺の賑わいはすごいらしい、というよりはすごいのである。先日所用で江ノ電に乗ったが、鎌倉駅の江ノ電ホームはあふれんばかりの人並みでこぼれ落ちそうになるくらいの混雑であった。それが長谷、極楽寺で大半が下車して江ノ島まではゆったり乗れる余裕ができるのであった。
江ノ電も最近は黒字になって良かったと心底思っているのだが、車体の個々の形の違いや古さがなんとも言えずローカル感をかもし出していてやはり継続は力なりを実感したものだった。なんといってもあれだけ庭先を走る電車もないだろうし、近接する駅も無いと思うのでこの鎌倉らしいゆったり感を味わいに来るのではなかろうか。
アジサイといえば北鎌倉の名月院や極楽寺の成就院などだが、此処葉山にも町営のアジサイ公園があるのだから少し宣伝をすれば良いと思うのだが、町は何の広報もしないのが不思議だ。
日本ほど四季のはっきりした国は無いのだから、桜前線を知らせるようにせめて葉山の花暦くらい作れば良いと思うのはあまりに感傷的か?病院の見舞いは花が当たり前、心の傷は花を見て癒され、季節の移ろいは花によって感じる、これが日本人の感性の元ではないかと思っている。
栄華を誇ったソロモンでさえ野の花ほどには着飾れないと聖書にあるが、確実にこの季節が来ると我が家の白い大手鞠が20もの花を咲かして季節の到来を知らせてくれる。季節の花があるのと同じに今は梅やラッキョウの漬け時でもある。これらの産物においても季節がわかる、なんと言う幸せな、自然と調和した国であることか。去年はラッキョウとニンニクを甘酢に漬け込んだので、今年は梅を上山口の農家から分けて頂き砂糖漬けにしておりそろそろ食べ頃でシロップも健康ドリンクとしていけそうになってきた。
葉山の農産物は安くて量もありしかも安い、あまり今まで興味が無かったがこれからは上山口の農家の産物を季節とともに頂きたいと思っている。できれば鎌倉の若宮大路農産物販売所のようなところがあれば消費者にとっても生産者にとっても良いのではないだろうか?大道の農協の前では日曜にやっているが、常設のものがあればなお、葉山野菜がブランドになるのではなかろうか。
葉山の海産物、農産物、季節の花々、伝統行事など葉山暦を作っては思っている梅雨に閉じ込められた老人の願いでもある。この梅雨は夏の文字通り露払いなので楽しみながら来たるべく梅雨明けを待ちたいと思います。この国の豊かさをGDPなどという数字でなく、質という価値を追い求める時代になって欲しいと思うのです。
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