1月10日、建仁寺塔頭西来院に続いて東本願寺に来ました。
WEB予約で「僧侶がご案内する特別拝観」の15時30分〜の分に申込みしていました。
同じ拝観でも解説付きだと個人で拝観するより遥かに理解度が違います。
先ずは御影堂(重文)から拝観します。
明治28年に15年もの歳月をかけて建てられた御影堂は文字通り宗祖・親鸞聖人の御真影を安置している世界最大級の木造建築物です。
次にご本尊の阿弥陀如来立像を安置している阿弥陀堂を拝観。
内陣は天井から柱、お厨子まで金箔が貼られ、東本願寺の本堂に相応しく非常に荘厳さを感じます。
次の宮御殿(重文)からが今回の特別拝観になります。
菊門を右手に見ながら左へと進むと宮御殿があります。
大宮御所から移築された御殿で、内部は「撰虫図(むしえらびず)」や「大鷹狩図」など美しい大和絵の襖絵で宮中の年中行事が描かれています。
南に面した障子を開けると宮御殿庭園が望めます。
過去4度も火災に見舞われている東本願寺です。
御影堂を借景にした美しい庭園ですが、伽藍との間に池を配置し、傾斜を設けるなど防火対策を重視した庭園です。
池の水は以前は蹴上から本願寺水道を通して運ばれた琵琶湖の水が使われていたそうです。
次に桜下亭(おうかてい)を見学します。(重文)
残念ながら桜下亭は撮影禁止です。
「僧侶がご案内する特別拝観」では宮御殿・桜下亭の案内に加え、「僧侶がご案内する特別拝観」でのみ、桜下亭の曲り木の床柱やくりぬきの書院棚がある部屋への入室や能舞台外観(重文)も拝観できる特別感があります。
桜下亭(重文)は、数寄屋風の洗練された意匠が施された美しい建物です。
松の間、竹の間、梅の間の三室にはそれぞれ円山応挙59歳頃の襖絵「稚松(わかまつ)図」「壮竹(そうちく)図」「老梅図」が残っています。
もうひとつの特典が茶室の見学です。
8畳の茶室ですが、今は茶室として使われていないそうです。
最後に能舞台(重文)です。
明治13年(1880)に建てられ鏡板には幸野楳嶺(こうのばいれい)が描いた松の絵がありますが、保護の為にシートが被せられています。
僧侶の案内は非常に良かったです。
・詳しく説明が聞ける
・わからない点はその場で質問が出来る
・通常拝観なら叶わない入室して襖絵を間近で見れる
などメリットが多いです。
これだけの内容で"京の冬の旅"の料金800円に1400円をプラスするだけですから十分に価値があると思います。
なお、桜下亭の写真はネットからお借りしました。
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