京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

金戒光明寺の紅葉

2020年12月01日 09時05分00秒 | 日記
 金戒光明寺は京都で"黒谷さん"の通称名で呼ばれる浄土宗4本山のひとつです。







浄土宗の開祖法然上人が比叡山での修行を終え最初に念仏道場を開かれたところです。
毎年の春と秋には特別拝観が行われ通常非公開の山門や庭園が公開されます。



楼上には宝冠釈迦如来と十六羅漢がお祀りされ、天井には水を司りまた、仏法の守護神でもある龍が描かれています。

楼上からの眺めは素晴らしく、京都平野を一望出来ます。

それと言うのも徳川秀忠の時代に大改修が行われ、高い石垣を周りに巡らした光景はまさに城郭建築の様相です。
秀忠の時代にはまだ徳川幕府の体制が完全には固まっておらず公家や朝廷、西国大名の動きを監視する役目もありました。 
また、千人の兵士が駐留できる広い境内がありました。

幕末に京都守護職に就いた会津藩の松平容保がここに本陣を構えたのも前述の事によります。









文珠塔(三重塔)への参道にはすっかり有名になった石仏五劫思惟阿弥陀如来がおられます。
一劫でも天文学的な年月ですが、それを五倍もの時間、人々を救済せんとされた尊いお姿です。





阿弥陀堂の外観と内部です。



次に伽藍内の拝観です。
今年の秋の拝観はコロナ対策で予約制での拝観ですが人数に余裕があれば随時拝観出来ます。

写真は「中山文珠」と呼ばれかっての中山宝幢寺(ほうとうじ)のご本尊でした。
日本三文珠のひとつで運慶作と伝えられています。





吉備観音(重文)と呼ばれ、吉備真備が奈良時代に遣唐使として唐に渡った際、難を救った観音菩薩で現在は廃寺になった吉田寺にお祀りされていました。





方丈北庭です。池泉を中心にした池泉回遊式庭園で本堂や白壁の蔵を背景に奥行き感のある庭園です。







方丈北庭の奥には"ご縁の庭"があります。
以前に麒麟の川島さんが作庭に参加されている様子がテレビで放映されていました。
お寺さん?庭師さん?の遊び心か伽藍石には銀杏の落葉でハートがデザインされていました。

東屋もありゆっくりと庭園を観賞出来ます。







本堂東側には"紫雲の庭"があります。
法然上人のご生涯と浄土宗の布教を現した枯山水庭園です。
三つの庭園を楽しめるのもこちらの魅力のひとつです。

庭園の維持管理はすぐ近くに会社のある植彌加藤造営さんがされています。
以前、"ブラタモリ"で会社を訪問され、模型で石庭を作られていましたね。

なお、堂内の写真は金戒光明寺及びネットから転載させて頂きました。























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