京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

高台寺 夜間拝観②

2021年12月13日 20時27分08秒 | 日記
 11月26日、紅葉が進んだ高台寺を見たくて夜間拝観を再訪しました。
ちょうど紅葉が見頃で"ねね"さまのお寺に相応しい美しさです。








淡いライトに照らされた紅葉に期待が膨らみます。
背後には大雲院祇園閣が見えます。









この秋のライトアップのテーマは「おに」。
一日も早いコロナ終息の願いが込められています。

次の見どころは開山堂前に広がる臥龍池に映る紅葉の水鏡です。
紅葉のピーク時には息を呑む美しさになります。

臥龍池の反対側は国の名勝庭園で小堀遠州による作庭と伝わります。

各地で遠州作庭とされる庭園をよく見かけますが、遠州が作庭したとの確かな文献が残るのは南禅寺塔頭金地院の方丈南庭だけです。

当時の遠州は江戸幕府の作事奉行の職にあり非常に多忙な毎日を過ごしていたようです。
ですから、金地院崇伝から作庭を急ぐよう催促を受けていましたが、手紙で図面を描き作庭を指示していたようです。

高台寺の庭園も同様なのかもかもしれないですね。







庫裏の玄関にある"夢"
"韋駄天"さまがお祀りされています。





高台寺を代表する茶室の傘亭と時雨亭です。
ふたつの茶室とも伏見城から移築されたものです。







ライトアップは12日までです。
これが終わると京都にも本格的な冬がやって来ます。

常寂光寺の紅葉

2021年12月12日 07時22分00秒 | 日記
 常寂光寺は嵯峨野小倉山の麓に伽藍を有する日蓮宗寺院です。







こちら常寂光寺も藤原定家が営んだ小倉山荘跡地の候補地のひとつです。

境内は小倉山の傾斜地にあり、山門から茅葺き屋根の仁王門までの参道は風情満点です。
仁王門は本圀寺客殿の南門を元和2年(1616)に移築したものです。





茅葺きの仁王門を潜り石段を上ると常寂光寺の本堂があります。
小早川秀秋の助力で伏見城客殿を移築したものと言われています。
(それにしても伏見城の遺構はあちらこちらにあるのが不思議ですね。)





多宝塔です。
建立の時期の詳細はわからないそうですが、慶長年間から江戸時代元和年間に建立されたようです。
春の新緑、秋の紅葉には無くてはならない存在ですね!











11月29日の拝観でしたが、まだ、紅葉が楽しめました。

最後に小倉池と竹林の写真です。









厭離庵(えんりあん)の紅葉

2021年12月11日 19時37分00秒 | 日記
 厭離庵は臨済宗天龍寺派に属する通常非公開の寺院ですが、紅葉の時期にだけ公開されます。







また、小倉百人一首を編纂した藤原定家の山荘跡とも言われていて境内には定家の供養塔もあります。







ご本尊は如意輪観音像で天井には天女が描かれていますが剥落が進んでしまっています。







普段は公開されていないだけに苔の美しさは特筆するものがあります。









最後に定家の和歌の御朱印を授与して頂き、さらに西にある常寂光寺へと向かいます。






嵯峨野 宝筐院の紅葉

2021年12月09日 07時33分00秒 | 日記
 清涼寺(通称 嵯峨釈迦堂)境内にある湯豆腐の名店「竹仙」で湯豆腐を楽しみ、すぐ近くにある「宝筐院(ほうきょういん)」を訪ねます。



宝筐院の歴史は平安時代にまで遡り、白河天皇の勅願寺として建立されたのが始まりです。
当時は善入寺と呼ばれ平安時代末から鎌倉時代には数代にわたり皇族が住持として入寺しています。







南北朝時代には夢窓疎石の高弟・黙庵禅師が入寺し衰退していた寺を再興しています。







室町幕府第ニ代将軍義詮(よしあきら)は黙庵禅師に帰依し伽藍の復興に寄与します。





貞治5年(1367に義詮が38歳の若さで没すると寺は菩提寺となり義詮の院号にちなみ寺名を現在の「宝筐院」に改められました。





楠木正行(くすのき まさつら)と足利義詮の墓が並んでいます。

正行の人柄や武勇、忠義を黙庵から聞いた義詮は自分の死後、正行公の傍らに葬るように遺言したそうです。
これこそ「歴史秘話ヒストリア」ですね。



友人とはここで別れ、ひとりで"厭離庵"へと向かいます。


清涼寺境内 竹仙の湯豆腐(ゆどうふおきまり)

2021年12月08日 10時43分00秒 | 日記
 嵐山祐斎亭で嵐山の素晴らしい紅葉のリフレクションを楽しみ、お昼は清涼寺「嵯峨釈迦堂」境内に店を構える湯豆腐の名店「竹仙」を予約していました。







先に嵐山祐斎の上にある元首相・近衞文麿公の別荘「松籟庵(しょうらいあん)」か「湯豆腐嵯峨野」に連絡をいれましたがいずれも11月中は予約で満席でした。













お品書きはシンプルで写真の「ゆどうふおきまり」に湯葉が付くか否かの2種類だけです。

どの御料理も熱々で供され、季節感を楽しめる内容です。

豆腐は近くにある嵯峨野を代表する豆腐の名店「森嘉」の豆腐が使われています。

「白豆腐」と言われる豆腐は非常にきめが細かく何の抵抗も無く喉を通って行きます。

湯豆腐のつゆは「竹仙」さんの自家製で見た目は濃いですが森嘉の豆腐に良く絡み、いい味わいです。

天ぷらも天つゆではなく、塩で頂きます。
さつまいもや生麩の美味しさがダイレクトに伝わってきます。









最後に清涼寺の紅葉です。
晩秋の風情が漂います。

次に嵐山の人力車ゑびす屋さんが必ず案内する「宝筐院」を拝観します。