一華院は永徳2年(1382)に創建された東福寺の塔頭寺院のひとつです。
ご本尊は白衣観音坐像で非常に美しい仏さまです。
こちらの見所は庭園の素晴らしさにあります。
桓武天皇が平安京に遷都される際に決め手となったのが、この山城の国が"四神相応の地"であった事にあると言われています。
一華院でも"四神"に言われのある4つの庭園があります。
【東庭 青龍】
庫裏前の大きな黒松を青龍に見立てています。
【南庭 朱雀】
長押を横に伸ばした黒松を【朱雀】に見立てています。
前住職が1981年に作庭した庭園で禅語から「依稀松(いかまつ)の庭」と命名されています。
【西庭 白虎】
中国の故事「虎の子渡し」を表現しています。
重森三玲のお孫さんで作庭家の重森千青(ちさを)さんが2018年に作庭した庭園です、
【北庭 現物】
南庭の朱雀に対峙する庭園で「彷彿石庭」と名付けられ、「西庭」と同じく重森千青さんによる作庭です。
「青龍の庭」にあるドウダンツツジの紅葉も綺麗です。
ご本尊「白衣観音」の御朱印を授与して頂きました。
最近はコロナの影響でしょうか?「書置き」の御朱印が多くなっています。
少し残念な気になります。