水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

室内水耕栽培22 (H24.2.9~3.7)

2012年03月08日 | 室内水耕栽培
<本日の玉レタス>
3月7日 本日収穫した玉レタスです。重さ260gでやや小ぶりですが中はしっかり結球していました。カキフライと一緒にいただく。
 

■番外:春2題
3月6日 昨日神戸にお住いの高校時代の恩師から奥様手作りの「釘煮」が届きました。毎年お送りいただいておりますが今年は少し早いように思えます。適度に柔らかく酒のつまみにもってこいです。早速春をかみしめながらいただきました。

我が家の梅もようやく満開です。こちらの方は例年よりかなり遅れている感じです。何時も2月中旬には咲いていましたから今年はやはり寒かったということです。


<じゃがいもの植え付け>
3月4日 室内でもじゃがいもを3個植え付けました。LEDの下に置きましたがうまく発芽してきてくれるかが気になります。


<パナソニックで育てている野菜は美しい>
3月2日 何時も書いていることですがパナソニックの蛍光灯で育てている野菜は見た目が実に美しい。リーフレタスとなすびの様子です。この見た目からいうと屋内設置の小型植物工場プラントなどには絶対に赤色LEDは使えないでしょう。赤色LEDに照らされた野菜は決しておいしそうには見えませんから。白色LEDなら問題ないにしても今度は波長の問題が出てきます。省電力で高効率と植物育成用LEDはもてはやされていますが消費者を意識した場合、この見栄えの問題は無視できません。
 

<トマトをLEDの下に>
3月2日 育苗していたトマトの苗12本をLumigrowのLEDの下に定植しました。葉がしおれず育ってくれることを願っています。
 

■アメリカのLEDメーカーHydrogrow社のホームページには自社LEDをグローボックスの中で使用していかに立派なトマトがよく育つかを写真で説明していますがトマトを室内で育てるにはかなりの光量を必要とするようなのでグローボックスまでは購入できませんがせめて反射シートぐらい張り巡らして光度を高める対策が必要かもしれません。

■2009年の12月から翌年にかけてメタルハライドランプを使ってミニトマトときゅうりの栽培を行いましたが光量には問題がなかったのですがポンプの不具合や根腐病で栽培に失敗しております。(室内水耕栽培5メタルハライドランプ)今回は同じ轍を踏まないように気を付けて栽培したいと思いますがLEDの場合は光量・光質が問題のように思われる。

<早速測定 硝酸イオン濃度が高い!>
3月2日 硝酸イオン濃度計で早速玉レタスとリーフレタスの値を測定。今回の玉レタスは重さ300gでまずまずの大きさで切っても中はしっかりしていましたがもう少し大きな玉になってくれると合格ですがなかなか思うようには育ってくれません。
 

この玉レタスとリーフレタスの硝酸イオン濃度を計りましたが予想外に高い値でびっくりしています。玉レタスは3000ppm、リーフレタスは2900ppmです。これは基準値といわれる2000ppmをはるかに超えた値ですので肥料の過剰投与ということになりますので肥料のやり方を考え直す必要があります。このことが分かっただけでも測定器を購入した価値があります。
 

<農作物用硝酸イオンメーターを購入>
3月1日 堀場製作所の硝酸イオンメーターを佐藤商事から購入する。施肥については大塚ハウス1号2号の与え方はかなりアバウトですがEC値をこまめにチェックしているので肥料の過剰投与や肥料欠乏はないと思うのですが育った野菜のイオン濃度をチェックすることで安心安全な野菜という品質管理がより確実にできるのではないかと思い購入しました。本来は農作物用より土壌用を購入して養液の硝酸イオン濃度の変化と生育障害(たとえばチップバーンなど)の関連などを調べたかったのですがこのメーターではリン酸濃度やカリ濃度は調べられず硝酸イオン濃度しか調べられませんし仮に三大要素の計測できるメーターがあっても肥料要素ごとに施肥しているわけではないので意味がないかと思われ生育野菜の硝酸イオン濃度を調べる農作物用メーターの購入になりました。

■テクノメディカ社のカルチライザーミニCulturyzer-mini
テクノメディカ社から発売の肥料成分ごとに濃度計測が可能な養液測定器。多量成分のK、Ca、Mg、P(リン酸イオン)、N(アンモニア態・硝酸態イオン両方)が計測可能。肥料の処方ができるようになればほしい計測器です。

<ジャガイモの水耕栽培>
2月29日 本日のホームセンター「コーナン」の折り込みチラシにジャガイモを家庭で育てようと栽培法の説明と種いもの広告が出ておりました。本年は小生も屋上でジャガイモの水耕栽培をするつもりですでに「サカタのタネ」から2種類の種イモを購入していますがその説明書にも温暖地は2月末に種イモを植え付けて6月下旬収穫とありますのでそろそろ植え付けの準備にかかる必要があります。同時に室内水耕でもトライしてみようと思っていますが何分栽培期間が4か月ほどですからその間の電気代を考え(350WのメタルハライドまたはLEDライドで1日12時間120日照射すると単純計算で0.35×12×120×@22=11000円 100個収穫できても電気代だけで1個110円)少し躊躇しているのですがためし栽培ということで4株ほどトライしてみようと考えております。手法としては初めてですので難しく考えずトロ舟にハイドロトンを入れた大きめのざるを沈めその中でジャガイモを育てるという簡単な方法を取るつもりです。(屋上でも同じ方法で栽培するつもりです)早速種イモを屋上で日干しにし、ざると不足しそうなハイドロトンを発注。 
 

<2月2日播種のサラダ菜と春菊>
2月27日 2日に播種した岡山サラダ菜と春菊を生育棚に移植しました。
 

<青藻対策>
2月27日 蛍光灯であれLEDであれ青藻の発生は冬場といえどもかなり活発で根の周りにまつわりつく場合もあるのでどのようにすれば青藻の発生を抑えることができるのかも大きな課題です。趣味で水耕栽培をしているとはいえできる限り無菌状態にして藻の発生をおさえていく努力をする必要があります。一度発生するとスポンジ培地や栽培パネルの切断面に入り込み繁殖するようなのでもう抑制するすべがありません。今の状態ですがすべてを完全に洗浄し殺菌しないと無理かもしれません。野菜工場では完全に無菌状態にしているのでこのような藻の発生は起こらないのでしょうがビニールハウス型の水耕栽培農家の場合はどのような対策を講じているのでしょうか。知りたいところです。
トロ舟の端・栽培パネルの穴・循環水槽の水落部に発生している大量の青藻
 

試しに現在育苗棚として使っているトロ舟・栽培パネルを完全に消毒・殺菌してから蛍光灯を点灯し養液を循環させて藻が発生しないか試験をしてみようと思います。まずパネルの切断面にアイロンをかけて完全に融着させ菌の侵入を抑えました。
トロ舟は塩素系洗剤で洗浄。20日ほど様子を見ることにします。


青藻についてインターネットで調べると次のように記載されています。
「藍藻(らんそう)はシアノバクテリア(藍色細菌)とも呼ばれる真正細菌の1群であり、光合成によって酸素を生み出すという特徴を持つ。単細胞で浮遊するもの、少数細胞の集団を作るもの、糸状に細胞が並んだ構造を持つものなどがある。また、ネンジュモなどの一部のものは寒天質に包まれて肉眼的な集団を形成する。
藍藻類はその名の通り、青っぽい緑色、つまり藍色をした藻類である。あまり大きなものはなく、多くが顕微鏡的な大きさである。単細胞単体のもの、少数細胞が群体的に集まったもの、細胞列が糸状に並んだものなどがある。糸状細胞には、偽分枝するものと真の分枝をするもの(スティゴネマ類)がある。細胞外に寒天質の鞘などを分泌してより大きな集団を作る例も知られる。」要は細菌であるから浮遊して移動することも考えられるのでなかなか抑制は難しそうです。

<玉レタスもどき>
2月24日 本日も玉レタスを2個収穫し半分に切ってみるがやはり完全な結球状態には育っていない。重さは外葉を取り除いた状態で250gですがまだ重さも足りません。もう少し日数を置いて成長を待てば結球もよくなるのかどうかも分かりませんが結球している葉の数が少ないのは事実です。
 
 

<なすの様子>
2月22日 本日の様子です。順調に育っています。


<LEDでは玉レタスの葉が硬い>
2月22日 LEDで育てている玉レタスは蛍光灯と異なり葉が大きく育っていないし葉も硬い。まだ結球という状態には程遠いので結球レタスはやはり蛍光灯で育てる方がよさそうなので数株を移す。
 

<1月18日播種のリーフレタスと玉レタス>
2月22日 先月18日に播種したレッドリーフと玉レタスです。ほぼ1か月経過していますが成長は今からというところです。
 

<やはり玉レタスもどき>
2月17日 丸くなりかけた玉レタスを収穫して重さを計ると300g弱でそこそこ成長しているが切ってみると完全には巻き上げていない。これではまだ「玉レタスもどき」です。どのようにすればうまく巻いてくれるのかよく分からない。この点が最も大事なポイントです。前にも書いたことがありますが「野菜栽培の基礎」によると「結球野菜は生育が進むにつれて葉数がまず増加して、外葉の発育が進み、植物体が一定の大きさになると葉は直立し始め相互に抱合し葉球の形成を始める」とあるのでやはり外葉が十分に育つだけのスペースを確保しておく必要があるように思えるのでまだまだつめすぎなのかもしれません。少なくとも25㎝四方に1株位にする必要があるかもしれません。また結球には日長や温度は関係ないとのことです。
 

■番外:久しぶりに大屋スキー場へ
2月16日 昨年は雪が少なくスキーよりゴルフでしたが今年は豪雪(兵庫県北部は例年の5倍の降雪量)でいずれのスキー場も雪はたっぷりですが何分天候にあまり恵まれなかったのでスキーに行く機会がなかったのですが本日思い切って兵庫県の北部にある若杉高原大屋スキー場に行ってきました。平日は駐車料無料・1日券シニア1000円は魅力的です。平日なので来場者も少なく(恐らく100名程度か)リフト待ちもないので2時間半休まず滑り倒したので足がパンパンです。朝6時半に出て3時には帰ってきましたが往復310㎞のドライブと2時間半のスキーはゴルフに比べはるかにきつくさすがに疲れました。途中の引原ダムとスキー場の風景です。
 

<少し結球しかけた玉レタス>
2月15日 玉レタスの芯が少し硬くなりつつあります。この状態で成長して結球してくれるといいのですが。
 

<蛍光灯のなすは順調です>
2月15日 蛍光灯で育てている「なす」の苗はその後も順調に育っています。根も張り出してきています。
 
横のLEDを取り付けていた金属棚も蛍光灯に取り替えてこちらも背の高くなる果菜類が蛍光灯でうまく育つか調べる棚として使用します。蛍光灯での栽培とLEDでの栽培を比較検討しながらどの段階でどのようにすればうまく育つのかなどを調べてみようと思います。(ある一定の生育段階を過ぎれば光量の強いLEDが勝るのではないかと思うため)
 

<Lumigrow LEDライト>
2月14日 蛍光灯で育てていた「なす」の苗3株とまだ小さいのですが先日発芽したトマトの苗をLumigrowライトの元に移植しました。光量をコントロールできるので少し弱めの4にセットして苗の焼けるのを防止。うまく育ってくれるか注目したいと思います。
 

<鍋にサラダ菜>
2月13日 収穫期が過ぎたサラダ菜はかなり大きくなり何かよい料理法がないかと思案していましたが鍋に入れたところ柔らかくて出汁の味もしみこんで結構おいしかったので日月連夜鍋に入れていただきました。春菊よりボリュームもあり味も上です。
 

<LEDライトを使いこなせていない>
2月10日 今までの経験ではLEDライトがうまく使いこなせていない感じです。どちらかというと光量が強すぎて苗を枯らしているケースがほとんどです。光の直進性が強いので真下では強く周辺では弱いという感じで均等に光が当たらないのでむらが出ているのも原因の一つです。
LEDは葉菜類よりトマトやなすのような果菜類の方に適していると思うので現在トマトの苗を育てています。
 
<室内水耕の様子>
2月10日 育苗棚で育てていたレッドリーフレタスおよび玉レタス(1月18日播種)を栽培棚に移植する。
 

<なずはすべて蛍光灯の下に>
2月10日 蛍光灯の方がよく育ちそうなのでLEDで育てていたなすも蛍光灯の下に移植しました。


<室内水耕の様子>
2月10日 本日の室内の様子です。蛍光灯で育てているの春菊・サラダ菜・玉レタス・リーフレタス・なすで、LEDでは玉レタスとリーフレタスを育てています。
 




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
洗浄につきまして (田中)
2012-03-07 09:23:28
いつも楽しく拝見しております。

私も、同じく蛍光灯にて水耕栽培をしております。勉強させてもらっています。

また、最近アオコの発生、特にネバネバした糸を引くような物が出てきてしまいました。

今までは、栽培トレイを水で洗浄しておりましたが消毒、殺菌はどのようにされてますでしょうか?
もし、これからするのであれば、どのようにされる予定でしょうか?
返信する
アオコ (作田)
2012-03-08 09:56:35
ブログご覧いただきありがとうございます。
アオコ問題ではまだこれといった消毒殺菌法はわかりません。トレイの塩素系洗剤での洗浄・パネルの切口等への細菌侵入を防止した上での乾燥殺菌・隙間をテープで止めて光が養液と接触しないようにすることなどでしょうか。収穫しきった段階でその都度清掃し養液を入れ替えればいいのでしょうが貧乏性でそのまま再使用していることが青藻発生の最も大きな原因かもしれません。
返信する
洗浄につきまして (田中)
2012-03-08 11:27:55
そうですね

収穫した時など、こまめに清掃などをすればいいのでしょうが、手間になりますね

私も、清掃は手間なので2週間に1回にしています。養液は1週間に1回入れ替えています。

清掃も、洗剤などで洗おうとすると、野菜を全部どかすか、栽培トレイを外して洗い場に持っていくかしないといけなく、手間と時間が掛かってしまいます。
その為、洗剤をつけずに清掃しています。
また、清掃について考えないといけないかもしれないですね
引き続き作田様のブログで勉強させて頂きます。
よろしくお願い致します。
返信する
LED室内水耕 (DG)
2012-03-09 03:40:19
美味しい生野菜が食べたくて、室内でLEDを使って、サラダ菜等レタス系を育てているのですが一向にまともな物に育ってくれません、レッドリーフ等は葉が団扇の様に肥大化するは、サラダ菜は干した蛸のようになるしまつです
矢張りレタス系は蛍光灯で無ければ駄目なのでしょうかね?お日様の下の土光栽培の様な野菜は野菜を何とか屋内で作りたいと思うのですが無謀なのでしょうかね?作田様のブログは大変勉強になります此れからも教科書にさせて頂きたいと思います
ブログ中で拝見した硝酸イオンメーターが欲しいのですが、私は海外在住ですので購入することが出来ません、何とももどかしいです
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