水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

室内水耕栽培5 メタルハライドランプ

2010年03月15日 | 室内水耕栽培
<はじめに>
冬場の室内水耕栽培に向けて植物育成蛍光灯より光量が期待できるメタルハライドランプを購入しました。購入したランプは岩崎製 セラミックメタルハライドランプ360W拡散型で安定器などとのセット価格で29000円でした。かなり電気を消費するので栽培コストは大幅にアップすること間違いなしです(電気代は1日12時間照射で95円、30日で収穫しても50株なら1株あたり57円)がこのライトを使って冬場にレタスなどを育ててみたいと思います。照度と光量子束密度を測定するとさすがに大きくランプから1m離れたところで17000ルクス、270μmolでした。設置場所は会社の元炊事場で小部屋になっているので白熱灯の熱で暖房されるでしょうし、真冬は液肥をハイポニカ303についていた水槽用ヒーターを使えば問題ないでしょうがこれも結構電気を消費するのでできるだけ使用しないでいきたいと思います。

 

まだ早いのですが10月に入れば手始めにレタスの栽培を始めてみたいと思います。
ランプを購入したスターライト様からいただいた資料によるとレタスの光飽和点は
25000ルクス、420μmolだそうなのでかなりの確率で育つのではないかと思います。

◆レタスと春菊の栽培◆
10月2日 レタスと春菊を定植しました。下の台の高さが少し高くなったために光源のスイッチを入れると前回測定したときよりも明るく2万ルクス近くあり、光量子束も320μmolありましたので当面12時間照射で様子を見守ることにしました。

10月5日 照射時間は朝8時から夜8時までの12時間です。液肥を加えてEC値を是正。

10月7日 <播種後1週間> メタルハライドの光量も大きいので80リットルの大きなトロ船に変えました。空いた所には新たにレタスを移植。


10月14日 <播種後2週間> 本日の状態です。


10月21日 <播種後3週間> 本日の状態です。1週間で見違えるほど成長しています。茎の伸びたアスパラ菜もここに並べました。


10月28日 <播種後4週間> 益々大きく成長しています。1株採取して重さを量ると60g。来週あたりになると十分市販に耐えれる大きさになりそうです。しかも蛍光灯と違ってこちらは葉も丸く大きい。電気代は高くつくがメタルハライドの光質は蛍光灯よりやはり優れているのか。このメタルハライド光源を使ってのレタス栽培は完全に成功したと言えそうです。
 

11月11日 残っていたレタス・春菊の収穫しました。最後のレタスの1株は110gありましたのでこれなら十分のサイズといえます。
この後ミニトマトときゅうりをエアロポニックの栽培床に定植してこの場所において冬場の温室栽培のつもりで育ててみようと思います。メタルハライドの場合は光量・照度ともに問題ないので実のってくれるでしょう。
 

◆ミニトマトときゅうりの栽培◆
11月12日 ミニトマト8株ときゅうり9株をエアロポニックの栽培床に定植する。
栽培床の高さが低いので念のため光量を計測すると照度は約13000ルクス、光量子束は約200μmolで少し値が低いのですが育成初期段階であれば問題ないと思われるので照射時間も12時間としトマトが成長するにつれて時間を延長したり距離を近づけるなどの工夫をしたいと思います。まだ場所に余裕があるのでゴミ箱のエアロポニックを1台横に並べることにします。1日100円電気代がかかりますのでできるだけ多くの収穫を期待しています。
 

11月16日 照明の位置を低くしてより多くの光が当たるようにする。照度は17000ルクス、光量子束密度は290μmolにアップしました。きゅうりも少し大きくなってきました。


11月24日 本日の様子です。きゅうりもトマトも伸びてきました。


11月29日 本日の様子です。


12月1日 養液槽にテトラ26度安全ヒーター(100W)を取り付けて液温を高めてトマトときゅうりの発育を促したいと思います。夏場に比べ成長はかなり遅く感じられますので。

12月6日 本日の様子です。ヒーターの力で急激に成長が良くなりました。やはり温度は大切です。


12月10日 きゅうりもトマトも大きくなってきたので狭い湯沸し室ですが屋上のエアロポニック栽培床を1台下ろしてきて2台にしトマトときゅうりを分け、また新たにメタルハライドランプも購入し両者に均等に光が当るようにしました。冬場にトマトときゅうりを室内で育てることはかなりお金のかかる贅沢な栽培となりますので何とか多くの収穫のあることを願うのみです。電気代計算君によると2台のランプとヒーターで約800wになるので1日14時間照射で246円 1ヶ月7400円の電気代がかかります。どう考えてもペイしません。分かりきっていることですがやはり果菜類は太陽の力をかりて育てなければ採算がとれません。
 

12月13日<定植後1ヶ月経過>ミニトマトときゅうりの本日の状態です。ミニトマトは背丈が30cmを超え、花も咲いてきています。きゅうりも元気そうです。元湯沸室の狭い中ですから2台のランプの放熱で室温も20度を超えています。
 

12月20日 ミニトマトは更に大きくなりかなり花が咲いています。きゅうりもそろそろ網につるを這わせそうです。
 

12月27日 <定植後6週間経過>湯沸室はトマトときゅうりを押し込んでおくには狭すぎますが温室効果もあるので他に移すわけにもいかないので思案しています。トマトの茎もしっかり太く育っています。
 

12月30日 きゅうりに花が咲きました。受粉させなくても結実するのかな。


1月3日 もう湯沸室では狭すぎるので奥の倉庫の片隅に移しました。きゅうりが出来かけていました。トマトはうまく受粉できていないのかまだ実がなっていません。


1月6日 メタルはライドは点灯時に大きな電流が流れるので3台にするとフューズが落ちそうなので発売もとのスターライトに問い合わせると

●100V電圧で、メタハラ360Wの始動時電流(起動時)は、7A(アンペア)です。発光が安定すれば、4.8Aに落ち着きます。200V電圧の場合は、始動時 4A 、安定時2.3A ですので、ヒューズが切れる(ブレーカが落ちる)ということは少なくなるはずです。

という返事をいただきました。ブレーカーは20Aですからもう1台メタルハライドを
設置しようとすれば別回路を用意する必要があるようです。

1月9日 電気工事屋さんに別回路を増設してもらいました。
きゅうりはかなり実をつけていますが葉がやや黄ばんでいるのは何が原因なのでしょうか。ミニトマトは茎が太く大きくなっていますがまだ実は付いていません。
 

1月15日 きゅうりの葉が黄ばんでいるのは乾燥しきっているからではないかと思いスプレーで霧吹きをすることにしました。

1月18日 きゅうりもこの1週間ほとんど大きくなっていない。やはり光量不足が原因なのか。ミニトマトは相変わらず旺盛に成長しているが受粉できていないのか実がならない。
全く観葉植物状態でこれでは野菜の栽培といえない。この辺をどう解決していくのか素人の悲しさで少しお手上げです。
 

1月19日 昼休みにミニトマトの苗木を覗いてみると下の方にトマトが数粒実っていました。心配していましたが交配はうまくできていたようです。後は大きく赤くなるのを楽しみに待つことにします。


1月25日
 

1月30日
 

■きゅうりが枯れる!
2月に入ってもきゅうりに元気がありません。根の状態を見ると根が固まったようになっており色も茶色になりかけていたのでこれは何かの病気になったのではないかと心配になり水を交換したり肥料のEC値などをチェックしたり薬を葉に噴霧したりしてみたのですが差ほど変化がありません。病気になってしまうと素人の悲しさでお手上げです。エアロポニック方式なので根が成長して団子常態になると水がうまく毛根に当らないために吸水することができなくなっても弱っていったのかもしれません。きゅうりやトマトのような果菜類にはエアロポニック方式は向いていないのかもしれません。きゅうりは完全に枯れてしまったので12日に撤去しました。折角かなり実をつけていたので残念というしかありません。そして水槽を洗ってポンプを動かしてみるとなんとポンプが水を吸い上げていませんでした。よくよく見るとフィルターが詰まってしまって水が循環しなくなっていたのです。よくモーターも焼けずに済んだことです。急に枯れてしまったのは病気ではなく水が循環しなかったためでした。これは全くの不注意でした。
 

詰まってしまっていたフィルター

■トマトは赤くならない。
 
2月21日 本日のトマトの状況です。かなりトマトはついていますが相変わらず赤くならない。
 
2月28日 本日のトマトの様子です。数えると40個以上なっていますが赤くなりません。

3月8日 やっと数個のトマトが赤くなり始めました。

3月15日 先週からミニトマトを3個ずつ合計6個収穫する。少し硬いトマトです。コストを考えると簡単に食べられません。やはり水耕栽培は葉菜類に限ります。果菜類はやはりお天道様の力を借りて育てないと引き合いません。



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