水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

わさび栽培1 (H27.2.1~4.10)

2015年05月13日 | 室内水耕栽培

●水温上昇
4月6日 ここ数日の暖かさで水温も上昇し18度近くになっています。そろそろ冷水装置が必要になりそうです。本日なつさんからのアドバイスもありましたがトロ舟を発泡スチロールで覆って断熱を図ることも必要です。使用しているジャンボトロ舟180㍑には専用の断熱用発泡スチロールカバーが市販されていますが9500円とかなり高額です。
 

●新しい根が育っています
3月25日 完全な水耕栽培で育てているワサビは葉が出そろいましたが定植板の裏側では白い根の髭がしっかりと出てきています。この状態の後どのように根自体が育ってくれるのか分かりませんが根付いていることは間違いなしです。
 
 
人工培土と砂で育てている方は根を抜くわけにもいきませんので根の状態の確認はしていません。

●蛍光灯に交換
3月22日 現在使っているSopdatecのLEDは光量不足のように思えるのでパナソニックの40w蛍光灯4本に交換する。
 
後から定植したワサビの方はほとんど葉が出そろいました。水に浸かっていないので茎もこちらの方がしっかり育っている感じです。勿論長い目で見ないとわからないことですが。
 

●本日の様子
3月5日 最初に定植したワサビはほぼすべてが活着し葉も成長してきています。
 
2度目のワサビは半分ほどが葉が出かけていますがもうしばらくは様子見です。
 
辛味成分を除去するための爆気の様子です。かなり強力に空気を送っています。


●ワサビ栽培槽
2月25日 これで2セットの栽培装置が出来上がり苗も定植しましたので今後の成長が楽しみです。エアポンプとして屋上で使っていた安永のYP-20Aを使用しておりますので空気供給力も大きくかなりの爆気力が期待できますので辛味成分を充分飛ばしてくれるでしょう。


●2度目の定植
2月25日 発注していた2度目のワサビ苗20本が入荷したので早速定植板に植え付けました。今回は用土なしでの試みです。照明は適当なLEDが残っていないので今回は蛍光灯を使用。(40wパナソニック蛍光灯4本)
 

●用土なし栽培
2月18日 用土を使った栽培装置は一応完了したので後は生長の様子を見守るのみです。そこで第2弾として今度は砂・砂利等の用土を使わず通常の大根水耕栽培と同じ方法で養液中に定植板を浮かべてワサビを栽培することに取り組んでいきたいと思います。浄化タンク・循環タンクなどは全く同じで養液槽としては使っていない180㍑のトロ舟を使用。
2月20日 一応完成させて水漏れを検査しておりますが大丈夫のようです。

●わさびの辛味成分
2月17日 わさびの辛味成分「アリルイソチオシアネート」は揮発性の物質なので循環タンクで養液を強力に爆気すればそこに含まれる辛味成分は飛ばされるので養液に蓄積するのを防げますよと本日實野先生からアドバイスを受ける。ワサビが活着して成長してくれば少し強力なエアポンプを使用して試してみようと思います。これでうまくいけばもっと簡単にワサビ栽培が可能になるかもしれません。

●苗定植
2月14日 本日苗が届いたので早速定植する。(20株の注文でしたが予備を含め23株来ておりました)少し水深が深そうなので取水パイプを少し短くしさらに錆砂利を3袋購入して用土に加え水深が1~2㎝になるように設定しなおす。これでも葉が養液に浸かっているのですがとりあえず活着してくれればと願うのみです。LEDの光量が弱いので照射時間を10時間に設定する。
 

●活性炭を入れLED照明に
2月13日 活性炭が届いたのでネットに入れて水洗いの後浄化タンクに入れる。また照明としてsodatecのLEDライト3本をセット。後は苗の届くのを待つのみです。
 

●砂利を入れる
2月11日 水に浮いたパーライトを掬い取って取り除きその上に砂利を加えて水を流しています。「せせらぎ」という状態ではないにしろかなりきれいになりました。(写真は12日朝の様子です)あとは浄化槽に活性炭を入れるともっとよくなってくれるでしょう。これで苗定植の準備は完了です。昨日20株を発注する。
 

●水漏れ止まるもまた問題
2月10日 隔壁継手を取り付けしっかり締め付けると完全に水漏れは止まりましたが今度は水を張ると用土の内パーライトが軽いので浮いてきて取水口まで一杯です。これではせせらぎの如く養液は流れてくれません。少し砂利をかぶせて用土の浮くのを抑える必要がありそうです。いずれにせよひとまず完成しましたので後は苗の手配です。苗が届くまでにハイポを使って水道水のカルキ抜きをしておきます。また浄化用の活性炭も必要です。


●とりあえず用土を取り出す
2月7日 とりあえず用土を取り除き作業ができるようにする。これで隔壁継手が到着すれば作業できます。
 

●今度は水漏れ
2月6日 午後から水を張りましたがほぼ満杯になりかけたところで水槽への取り次ぎパイプから水漏れ。50丸管用にあけた穴が少し大きかったのでコーキングをしておりましたがやはり水圧が高くなってくると持ちこたえられず水漏れです。パッキン付の隔壁継手を購入して接続しなおすことに。また用土の入れ替えをする必要がありますので二重手間のくたびれもうけです。
用土をいれホームセンターで購入したハンガーに蛍光灯も取り付ける。ハンガー1台750円。ほぼ満水状態になりかける手前で継手部分から水漏れ
 

●装置の組み立て直し
2月6日 再度組み立てなおして水はけの確認を行うことに。
夏場の温度上昇のもっとも少なそうな角地に設置することにしました。

穴を開けた50㎜径のエスロンパイプに透水防根シートを巻きつける

排水用ドレンを設置

浄化槽も設置。この中に活性炭とオクトクロスを入れて浄化と殺菌を図る

トロ舟・浄化槽・循環タンクです

水中ポンプも今回は少し強力なオーシャンライナー1200を使用。これは最大流量25㍑ですが消費電力は25Wと少し高い

後は用土を入れて水の引き具合を確認するのみです。

●ジャンボトロ舟入荷
2月5日 ジャンボトロ舟が入荷したのでとりあえず組み立てて人工培土を入れ水はけ状態を確認する。防根透水シートでは水の引きが悪かったので防虫ネットを代わりに使ったがこれは引きが良すぎて用土の上に養液が溜らない。また用土としてパーライト・バーミキュライト20リットルを4袋、日向石40㍑、鹿沼土大玉40㍑の240㍑を入れましたがまだ少し足りない。パーライトなどがもう120㍑ほど必要です。再度防根シートに敷きなおしてチェックすることにします。透水性を少し悪くしないと用土の上に養液がたまることはないでしょう。ただ用土の上に養液をためるということはほとんど水中で栽培しているのと同じ条件になりますから一層のこと用土がなくてもいいのではないのかと思われてしまいます。用土の役割は苗保持以外に根の発達に関連があるのでしょう。いずれにしろよくわかりません。


●エスロン管入荷
2月3日 エスロン管は入荷するもトロ舟が入荷しないのでとりあえずエスロン管の穴あけだけは済ませる。


●参考までに関連資材の購入代金は
2月2日  エスロン管 5200円 ジャンボトロ舟 15500円 用土 8000円 
2月5日  エスロン管 7000円  隔膜継手 2700円
2月10日 錆砂利1分30㎏ 1700円
2月12日 活性炭2.5㎏5L 4000円
2月15日 わさび苗20本 5000円 錆砂利1分30㎏ 1700円
2月25日 わさび苗20本 5000円
2月25日 ジャンボトロ舟180L 2台 16000円
2月28日 プチオ水中ポンプ 9300円
3月10日 パナソニック蛍光灯6本 12000円
3月20日 安永エアポンプ    12800円
4月30日 冷水器AX151X2台    300000円
5月10日 錆砂10㎏  550円
5月12日 ワサビ苗10本 3000円     合計411450円

●わさび栽培に挑戦
2月2日 福島県では放射能汚染で渓流で育っているワサビが採取できないので室内水耕栽培でわさびは育たないだろうかという話がでましたのでそれでは試してみようということになりワサビ栽培に挑戦することになりました。まず苗や種の購入が可能なのかどうかをインターネットで調べてみると結構販売されているようなのでこの点は問題なしでまずクリア。次にわさびについて知識を得るため農文協の「特産品シリーズわさび」を購入。一通り読んでみました。

栽培上の注意点はかなりありますが何よりも大切なことは水温の管理のようで生育温度は8度から18度で最適温度は12度~13度とのこと。また水量も大切で毎秒15mほどの水量が必要とのことです。更に培地も重要ですがこれは人工培土などで代用するほかありません。その他養液中の溶存酸素量も大切なようです。この本に書かれたことを参考にして一応室内で栽培できる装置として次のようなものを考えてみました。養液は用土中に浸透しエスロン管の穴からタンクに流れまたオーバーフローした養液は立ち上げパイプから流入してタンクに流れ循環するようになります。排水はとりあえず活性炭とオクトクロスで浄化し夏場は冷水器で水温を管理するという方法です。またエアポンプを多用して溶存酸素量を確保します。

ジャンボトロ舟や部材がそろい次第組み立ててみようと思います。そして養液の流れを確認した上で苗の発注をすることにします。
室内ですので養液温度は11月下旬から4月上旬までは生育温度内で推移するのでないかと思われますが夏場は冷水器を使って管理する必要があるかと思います。養液量は最大で200㍑ほどですのでこれは活魚用の投げ入れ式の冷水器で対応できるのではなかろうかと考えております。光源としては蛍光灯かLEDになりますが温度上昇を抑える意味ではLEDの方がよさそうです。後は病害虫対策です。また生育期間は通常1年半ほどのようですがこの参考書によると育苗段階でNFT水耕栽培が利用され育苗期間もかなり短縮されているようなのでこの手法で育てると通常の1年半よりは早く収穫できるのではないかと期待しています。またこの方法以外にも大根の水耕栽培と同じように用土を使わずに通常の水耕栽培のように水流の中でワサビも育たないか併せ検討しようと思っています。(わさびも大根と同じアブラナ科の植物であることおよび育苗ではすでに水耕栽培方法が使われていることから不可能ではないのではと思っています)
●あと問題点としてわさびの辛味成分の問題があります。「通常、野生のわさびは自らが出す辛さの成分‘アリルイソチオシアエート’が自身の生長を邪魔してしまい、根が太くなりません。そこで、わさびが出す辛味成分を水で流して中毒を防ぎ、太く育てるのがわさび田なのです。」(六方沢わさびのHPより引用)要は沢ワサビは水流でこの辛味成分を流して生長を助けているわけですがこのような循環式の場合はかけ流しでないので「アリルインチオシアエート」が流れないのである期間が経てば養液全量を入れ替えることで辛味成分の蓄積には対応できるのではなかろうかと考えております。尚この辛味成分は大根の辛味成分と同じなのですが大根の場合はすりおろして初めて発生するようで少しワサビの場合とは異なるようです。

>人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
にほんブログ村 花ブログ 水耕栽培へ



最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わさび (なつ2396)
2015-04-05 21:22:37
お疲れ様
今日タラの芽の水耕栽培をブログで見ました
プラステックトロ箱より
ハッポーステロールの箱の方が育ちが良いようです

確かに 保温&保冷効果は有りますよね

もしかしたら 夏場にわさびを育てる時
ハッポーステロールのが良いかもねしれません 水温が安定されることが有るかもしれませんね
お試し下さいm(_ _)m
返信する
わさび (なつ2396)
2015-04-07 23:21:45
お疲れ様

ホームセンターが好きで良く行きますが ハッポーステロール板や 断熱材は売っていた記憶が有ります
他のわさび栽培のブログを見ると 冷蔵車で栽培とか載ってました
わさび栽培が如何に大変かが分かります 是非 夏を越せるように願っています

太陽が出ず 曇りばかりでは 水耕栽培が地球を救うと思っています
当然温暖化が進めば 海に囲まれた日本は 雨が多く成るはずです(°□°;)
どうにかしなきゃです m(_ _)m

返信する
ワサビ (なつ2396)
2016-03-28 12:19:12
保冷ボックスをご存じですか?
調べて下さい 御飯などを冷めずに保管する物ですが 夏場は 水温を一定に保てるかもしれません
大きさは 60×40位で、持てる位です 金額は3000円位と思います
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。