油屋種吉の独り言

日記や随筆をのせます。

正月9日(木)晴れ

2025-01-09 12:28:21 | 小説
 この朝、とても寒かった。
 正月気分がようやくぬけたが、なかなか元
に戻りそうにない。

 霜ばしらが庭の隅に作った畑に、久しぶりに
立った。

 二日前は大雨だったから、からだに応えて
しまう。
 ついつい着ぶくれてしまう。

 「じいじって、雪だるまみたいね」
 今から小学校よ、と、ピンクのランドセルを
背負った 孫娘の笑いをさそった。

 最近なぜか、あまり笑わなくなった。

 学校へ行き始まったし、小さいながらも
それなりの社会生活。

 いろいろとつらいことがあるんだろう。
 気をもんてしまう。

 おらの小さいころは、と、お決まりの文句が
口から出てしまいそうになるのを、かろうじて
堪えた。

 彼女のあとを追うようにして、田舎町の大通り
を車で走る。

 幾つもない十字路のひとつ。

 見守り隊の人たちが大勢でて、小旗をふりふり
登校の子らを導いてくださっていた。 

 ありがたいことである。







 

 
コメント (2)
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