油屋種吉の独り言

日記や随筆をのせます。

正月26日(日)晴れのち曇り

2025-01-26 18:47:04 | 小説
 日差しに季節の移り変わりが感じられる
ようになりましたね。

 車に乗っているとそのことが顕著で、眩
しいやらあったかいやら。

 おまけに、わたしのからだも、なんだか
変な具合。

 頭が重い。

 さては、くしゃみ、鼻水の時期が迫って
いるってことだろか。


 春は残酷な季節だ。

 英国の詩人のことばを思いだした。

 日光街道。

 道の両側につらなる樹齢400年あまりの
大杉の群れ。

 それらの葉が徐々に茶に変色して来てい
るのを、一種哀感の念を持って、眺めてい
る自分がいるのに気づく。

 発症以来、今年でどれくらいの月日が流
れ去っただろう。

花粉症になったのは確か昭和54年の春あた
りだった。

「はくしょん大魔王が来たわ」

 アサヤ塾の講師として、二十年勤めた。

今は亡き麻屋先生の奥様に、そう指摘され
たのを、きのうのことのように思い出す。

 一番につらかったのは、運転中にくしゃみ
が止まらないこと。

 頭がとても重かった。

 くすりが苦手。
 服用するとたちまちにして眠くなってしま
い、たいへんに難儀した。

 季節はめぐり、あれから四十六年。
 今また憂うつな時節の到来ではある。
 


 
 
 
コメント (2)
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