日々のことをつれづれと。

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昭和元禄落語心中(第一期)ちょこっと感想。

2017-01-07 18:17:51 | アニメ

昨年のウチのお正月の記事を読んで頂けるとわかると思いますが、長期休暇にアニメ一気見するのがだんだんと正月の恒例行事みたいになってまいりました。今年の年明け早々観たのが「昭和元禄落語心中」。秋アニメは「ユーリ!!!」が話題をかっさらっていった印象がありますが「昭和」も地味に評価が高かったみたいで気になってんですぅ。

なので今回は「昭和元禄落語心中」ちょろっと感想です。※ネタバレ注意です!※
…1回記事書き上げたのに消えてしまい心がばっきばきに折れてしまったんですがもっかい上げてみることにします…もう何書いたかうろ覚えですが…泣。
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まず、戦争終結時から近年代までと、ここまでどっぷりと「昭和」という時代を描くテレビアニメシリーズにお目にかかったことが無いので(ワイが知らないだけかもですが)、昭和時代の雰囲気が鮮やかに描かれていてそれだけで胸躍りました。あの腹巻バカボンのパパ以外で身に着けてる人初めて見たわw街並みもいい感じです。
「落語」という目新しい題材も興味をそそられたました。自分の知らない世界を覗けるのはいろいろと新鮮。落語って、とにかく動きが少なくアニメには不向きなように思いましたが、それを実写ではなくアニメ化にしたのは、やはり同じ声を操るお仕事の声優さん方のとほうもなく素晴らしい演技力あってこそ。山寺さん、石田さん、関さん等ただでさえ豪華な声優陣の話芸を聴くだけでもこのアニメを観る価値があるってーもんです。石田さんに至っては老若男女を演じ分けていてただただ拍手です…!
落語シーンも動きが少ない分、カメラワークやアングル、音楽等で工夫のある演出をしていて全くもたつくことなく観れました。(話によってはもったいぶった言い回しで多少イラつく事はあるのですが。)
作画も初回は動きもスムーズで美しかったのですが、回を追うごとに動きがカクカク…。(苦笑)もうちょっとだけ頑張って欲しかったです。

ストーリーは菊比古(八雲)と助六の2人を主軸に、八雲襲名とみよ吉という女性をめぐる因縁のお話。メロドラマ系のどろどろした展開もあるんですが、噺家さんらしくセリフが小洒落ていてどろどろせずパリッと見れます。初回で助六が亡くなっていると明かされ、その死の謎を紐解いていく過程も緊張感があって引き込まれました。
ただひとつ解せないのはクライマックスの助六とみよ吉の心中シーン…。助六とみよ吉は旅館の手摺りから落下して亡くなってしまうという展開で、立派な旅館なのに手摺り脆過ぎない!?とか引き上げようとする菊さんの剛力っぷりとかあの高さで死ぬか!?(溺死でしょうけど)とツッコミどころがいろいろあって少々陳腐に感じてしまいました。誰も悪者にせず心中させようとするとあーするしかないんでしょうけど。

あとはなによりキャラクターが魅力的でなぁ。妙に生々しいというか、人間の業をリアルに描いているので漫画にありがちな完璧超人は出てこずそれぞれ欠点もちゃんと描かれてます。
菊比古は見た目は女性のように麗しくボーイ姿も様になるイイ男なのですが、少々陰鬱で自分のために落語をやれと助六に迫ったりみよ吉をフッたり人でなしなところもある。
助六は菊比古と真逆の性格でおおらかで愛嬌があり天才肌だが、大酒飲みで女にだらしなく不潔、才能を鼻にかけるろくでなし。
この同日入門の天涯孤独の2人は兄弟であり、ライバルであり、親友であり、夫婦(?)であり、と役割が幾重にも重複していてまさに運命を感じさせる関係性。痴話喧嘩したりやたら抱き合ったり触れ合ったり膝枕したり、2人のいちゃいちゃに心がほぐれます。ぶっちゃけ小夏を挟んで3人で手を繋いで並んで歩くシーン、ここで「完」でええやん!ここで終わればハッピーエンドじゃんと心の底から思いました。
1話で主役かと思わせておいて初回と最終回にしか出てこなかった与太郎こと与太ちゃんが一番好きなキャラなんですけど、周りが闇を抱えたキャラが多い中で少年漫画の主人公のようなすこーんと突き抜けた明るさがあって良いです。関さんの声が時々withスネ夫になるのも可愛い。


とにかく評判どおり大人向きの面白いアニメでした。
さっそく第二期が始まるようなので、チェックしていきたいと思います!