日々のことをつれづれと。

元オタク(腐属性あり)がドラマやアニメや日常のいろんな事ににツッコミを入れるだけのブログ。

91days ちょこっと感想。

2017-01-29 21:12:05 | アニメ

自分、時間ある時にアニメ一気見をたま~にやるんですけど、今回は「91days」を観たのでその感想をちょろっと。去年の夏に放送されたばかりの作品ですね。
結論から言うとだいぶ面白かったんですけど、「嘘の戦争」と若干設定かぶってるのは「嘘の戦争」の脚本家の方がこのアニメを参考にしたのかしらん…?ストーリーは全然別物なんですけど。なんにせよ「嘘の戦争」とか好きな方はハマると思いますこれ。

まるで良作洋画を観終えたような満足感をおぼえる緻密な脚本。骨太でハードボイルドなストーリー展開。とはいえ、主人公の復讐劇を軸にしたマフィア間の覇権闘争とかファミリー内の派閥争いとか、言っちゃえばよくある「仁義なき戦い」です。もろ男たちの世界ッス。そういう「ワイルドだぜぇ~」な実写映画は好まないワイもアニメだと割とすんなり観れました。サスペンスな要素もあってそこもいいです。実際、かなり洋画を参考に作られたみたいですね。(wikiさんによると)
セリフはかこいいし、登場キャラはリアルで魅力的。ただ名前カタカナばっかで覚えるの大変でしたけど…。笑

キャラデザもけっこう自分好みで絵も比較的キレイだったんですが、たまに作画がアレな回があったり…。本格派アニメだと作画しっかりしてないと台無しになってしまうのでもったいないですね。初回と最終回は凄かったですけど。


次はキャラクターについて。

とにかく主人公・アヴィリオが凄まじかったっすわーまじビビッたわー。この少年が家族をマフィアに殺されたが為に復讐の鬼!怪物!と化すんですが、普通に成長してたらマフィアのドンに収まってたかもしれない才覚がこの人にはありました。
冷静で頭がキレて行動力も勇気(捨て身?)もある。たぶんお父さんが優秀な人だったんでしょうね。(だから殺されちゃうんですけど)髪の色でわかりますがお父さんのDNAを色濃く受け継いでる。
仇のネロに実の弟を殺させる(自分と同じ苦しみを与える)、ヴィンセントの目の前でドンガラッシアを殺ってファミリーをぶっ潰す…と、すべて自分の思い通りに復讐を成し遂げまさにアヴィリオさん完 全 勝 利 … !!w
視聴者がおもわず「ここまでやるのぉー!?」と思ってしまう非道っぷりです。100倍返しどころの話じゃありません。ただこれは最初の計画通りなのか、親友のコルテオを殺されてから変更したのかはわかりませんけども。

あとアヴィリオとネロの複雑な関係性も腐的には見逃せませんでしたw
ヴァネッティファミリーに深く入り込むため、ネロのために働き利益をもたらすアヴィリオ。人のいいネロはそんなアヴィリオを深く信頼していきます。そして2人の間には愛情にも似た感情が芽生えていくのであった…っていうBL漫画ありそうですが、残念ながらこの作品はそんな甘い展開にはなりませんでした。笑

最終話のラストシーン。アヴィリオの生死については、ベタな解釈をするならネロに撃たれて御臨終ってことだと思うんですよ。ですが。
その前の、2人で焚き火にあたりながら話すシーンで、気持ちを内に仕舞い込んでいたアヴィリオが初めて感情を爆発させるセリフ、
「だったら俺をあの時殺してればよかっただろう!七年前のあの夜、お前が俺を撃ってれば…」
このセリフがすべてだと思うんですよね。ネロに殺されることによって自分の復讐は完成すると。

アヴィリオはネロに殺されたかった。ネロがその気持ちを汲み取って応えたかどうか…?
「生きてることに理由なんていらない。ただ生きるだけだ」
これがネロの答え。死にたがってるアヴィリオに「生きろ」と。
「俺がお前を殺さなかったのは、お前を殺したくなかったからだ」
アヴィリオのこのセリフはネロとの間に兄弟のような情が湧いたセリフともとれるし、「早く俺を殺せ」っていうダメ押しのセリフのようにも聞こえる。…私は前者だと思うんですけどね。ネロといて楽しかったから、素直な気持ちをぽつりと伝えたように聞こえました。

お互い、殺す機会は幾度もあったのに、なんだかんだ殺さなかったのはやはりそういうことなんでしょう。
んで、ネロがアヴィリオの背中に銃口を向け、銃声が一発だけ鳴り響くがアヴィリオの死体はなく、足跡は波にかき消されている…と。死体は波にさらわれたとも思うんですが、やっぱりアヴィリオは生き延びてフロリダに行ったのかな?ネロもやすやすとアヴィリオの思い通りにはしないでしょうし。


あといいなーと思ったのはファンゴさぁん!
遊戯王で有名なつんちょこと津田さんが声を演られてますがワイの中では津田さん=乾先輩です。むかし紀伊国屋劇場に舞台を観に行ったことありますがまじイケメンでしたわぁw
真性マゾで薬でもキメてんじゃねーかっつーくらいテンション高いキャラでしたが、津田さんがいい具合にイカれてて最高でした。もっとこーゆー役見たい。
ボスになってから大人しくなっちゃって面白くなくなっちゃいましたけどね。なんか映画「レオン」のゲイリー・オールドマン(大好き)を思い出しました。

とにかく声優さん豪華でしたよ!


次は同じ時代設定の「バッカーノ!」でも観ようかしら。