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映画「キャデラック・レコード」を見に行きました。
サブタイトルに「音楽でアメリカを変えた人々の物語」とあるように、
それまで黒人の音楽だったR&Bがやがて人種を超えてR&Rへと
変遷していった時代の実在の物語です。
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1950年代のシカゴでチェス・レコードを立ち上げた
レナード・テェスとギター奏者マディー・ウォータースの
成功と衰退の物語を泥臭いブルースに乗せて綴っています。
当時、成功の象徴としてピカピカのキャデラックを
レナードがギャラとしてアーティストに買い与えたことから
「キャデラック・レコード」のタイトルが付いたようです。
チャック・ベリーの成功でチェス・レコードは頂点を迎えますが、
やがてプレスリーの登場と共にレーベルもアーティスト達も
世の中から取り残され不遇の時代が訪れます。
ところが、再び脚光を浴びる日が来るんです。
ビートルズの出現で世界の音楽の中心が
アメリカからイギリスへと移り変わった時代、
数々のアーティストがアルバムやライブでブルースを取り上げ、
広く世間にその素晴らしさを伝えたからです。
音楽は人種や国境を越えたんですね。
ローリング・ストーンズはマディー・ウォータースの曲から
グループ名を付けたと言う逸話は有名です。
エリック・クラプトンは敬愛するマディー・ウォータースと
数々のステージを共にして、彼の死後お墓も建てたそうです。
レナード役は「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディー、
エタ・ジェームスを演じたビヨンセは制作総指揮も務め、
渾身の歌唱でこの映画を感動的に盛り上げています。
富と成功の象徴だったキャデラック
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今ではGMも衰退の一途をたどり時代の変遷を感じます。
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