5月3日pm22;10 樺島公民館を出発。老人憩いの家エイドまで14,5km、日付が変わって着く見込み。海岸線からこのコースの最高標高250mの真っ暗な坂道を越える。ひたすらに歩くしかない。見上げると星空。下って右に川原池を見て海岸線に出る。もうすぐ。200mほど前を行くランナーが真っ直ぐに進み、爺さんもつられて進んで行く。もうこのコースは地図は持つ必要がないほど熟知しているつもり。が、、気がつけば為石の街を見下ろすところまで来ている。しまった!スルーしてしまった。
前に進むしかない。幸い補給ジェルはある。このまま茂木を目指して進むことにする。途中、藤田尾へ下りてゆく道に入り込む。後ろから来たランナーが、違いますよ~!と声をかけてくれる。老人憩の家ロストに狼狽している。
このころから気温が下がってくる。歩き続けのため体が冷える。千々集落の自販機で温かいミルクティーを飲む。どこかで足首を痛めたらしい。めったに使わないが、ロキソニンを1錠服用。リュックからゴアテックスのレインウエアーを出して着る。再び歩き出すもなかなか温まらない。真っ暗な道、爺さんの歩くリズムに合わせて足音がする。後ろを振り返って見るも誰もいない。そうか今日は、5月4日、『ジオン、ついてきてくれたのか。』 22年前のこの日、わが家の前にお腹をすかした汚れた柴犬がへたり込んだ。爺さんと目が合った時から、我が家の家族となり、それから11年いた。賢い犬であった。足音は、ゴアテックスのすれる音と気が付いたが、涙腺が緩んでしまった。あと30分レインウエアを着なかったら低体温症の危険があったと思う。判断が遅い!
am04;35 茂木 長崎ハウスぶらぶらエイド到着。着替えを用意して預けていたが、それも面倒、時間が惜しい。ソックスも取り替えず、食事をしてすぐ出る。バス停の市営トイレで大便、洗顔、歯磨き、ロキソニン1錠追加。am5;35茂木を出る。128km春日あたりでウサミンに捕まる。彼女は、È部門だからすでに171km走っている。ちょっとしゃべって元気に小気味よく抜いていった。
am08;20 日見公園エイド到着。なんと、福岡から谷崎氏とたこさんが応援に来ている。ウサミンのアドバイスにより30分ほど休憩。am08;58再出発。千々和の最終関門pm15;40目指して、あとは時間との戦い。けど、走れない。S55kmに出場しているjogtrip仲間のS氏が追い抜いていく。この辺からS55km、Ⅿ88kmの速いランナーたちにどんどん追い越される。戸石に入って作業場倉庫みたいなところにいる人とお互いに気付く。なんと、キタさんであった。ここは、2019秋のW276kmで熱中症気味のためリタイアしたところ。キタさんの自宅前だったとは。
キタさんが撮って送ってくれました。
トンの山、ジャガイモ畑、経塚エイド、有喜と過ぎて、唐比エイドにpm14;21着。途中でÈ参戦で7時同時スタートしたKさんが追い越していった。素晴らしい。もうこの辺ではビリッケツ。それぞれのエイドで激励される。有り難い。
千々和pm15;38着。一緒に入ったランナーさんたちと、おめでとうと声を掛け合う。旧鉄道跡の緑のトンネルを小浜へ向かう。帰りのバスの時刻が気になるが、足が動かない。もう失格になってもいいから、バスでもタクシーでも乗りたいと思う。そんなものはここの道には無い。歩く。
小浜温泉街に入る。間に合った。コンビニで缶ビールを買う。これをもってゴール写真だ。南本町公民館まで100mでウサミンがド派手なハグで迎えてくれる。啞然とする観光客の前で熱く抱き合う二人であったのは、道路上の公然の秘密であります。
pm17;47 小浜南本町公民館ゴール。
とりあえずシューズを脱いで撮りました。
川原老人の家エイドをロストしてから、自分の脚力はもちろん、認知力、判断力が著しく衰えていることを思い知らされながら歩いていました。2019秋Wで小浜以遠まで進めず、Wエントリー資格をはく奪されています。意地でも完走して資格回復、名誉挽回しようと歩いていました。しかし、、、これからどうするか、よく考えます。
スタッフ、ボラの皆さん、ランナーさん、ありがとうございました。本当に楽しかったです。
終わり。
前に進むしかない。幸い補給ジェルはある。このまま茂木を目指して進むことにする。途中、藤田尾へ下りてゆく道に入り込む。後ろから来たランナーが、違いますよ~!と声をかけてくれる。老人憩の家ロストに狼狽している。
このころから気温が下がってくる。歩き続けのため体が冷える。千々集落の自販機で温かいミルクティーを飲む。どこかで足首を痛めたらしい。めったに使わないが、ロキソニンを1錠服用。リュックからゴアテックスのレインウエアーを出して着る。再び歩き出すもなかなか温まらない。真っ暗な道、爺さんの歩くリズムに合わせて足音がする。後ろを振り返って見るも誰もいない。そうか今日は、5月4日、『ジオン、ついてきてくれたのか。』 22年前のこの日、わが家の前にお腹をすかした汚れた柴犬がへたり込んだ。爺さんと目が合った時から、我が家の家族となり、それから11年いた。賢い犬であった。足音は、ゴアテックスのすれる音と気が付いたが、涙腺が緩んでしまった。あと30分レインウエアを着なかったら低体温症の危険があったと思う。判断が遅い!
am04;35 茂木 長崎ハウスぶらぶらエイド到着。着替えを用意して預けていたが、それも面倒、時間が惜しい。ソックスも取り替えず、食事をしてすぐ出る。バス停の市営トイレで大便、洗顔、歯磨き、ロキソニン1錠追加。am5;35茂木を出る。128km春日あたりでウサミンに捕まる。彼女は、È部門だからすでに171km走っている。ちょっとしゃべって元気に小気味よく抜いていった。
am08;20 日見公園エイド到着。なんと、福岡から谷崎氏とたこさんが応援に来ている。ウサミンのアドバイスにより30分ほど休憩。am08;58再出発。千々和の最終関門pm15;40目指して、あとは時間との戦い。けど、走れない。S55kmに出場しているjogtrip仲間のS氏が追い抜いていく。この辺からS55km、Ⅿ88kmの速いランナーたちにどんどん追い越される。戸石に入って作業場倉庫みたいなところにいる人とお互いに気付く。なんと、キタさんであった。ここは、2019秋のW276kmで熱中症気味のためリタイアしたところ。キタさんの自宅前だったとは。
キタさんが撮って送ってくれました。
トンの山、ジャガイモ畑、経塚エイド、有喜と過ぎて、唐比エイドにpm14;21着。途中でÈ参戦で7時同時スタートしたKさんが追い越していった。素晴らしい。もうこの辺ではビリッケツ。それぞれのエイドで激励される。有り難い。
千々和pm15;38着。一緒に入ったランナーさんたちと、おめでとうと声を掛け合う。旧鉄道跡の緑のトンネルを小浜へ向かう。帰りのバスの時刻が気になるが、足が動かない。もう失格になってもいいから、バスでもタクシーでも乗りたいと思う。そんなものはここの道には無い。歩く。
小浜温泉街に入る。間に合った。コンビニで缶ビールを買う。これをもってゴール写真だ。南本町公民館まで100mでウサミンがド派手なハグで迎えてくれる。啞然とする観光客の前で熱く抱き合う二人であったのは、道路上の公然の秘密であります。
pm17;47 小浜南本町公民館ゴール。
とりあえずシューズを脱いで撮りました。
川原老人の家エイドをロストしてから、自分の脚力はもちろん、認知力、判断力が著しく衰えていることを思い知らされながら歩いていました。2019秋Wで小浜以遠まで進めず、Wエントリー資格をはく奪されています。意地でも完走して資格回復、名誉挽回しようと歩いていました。しかし、、、これからどうするか、よく考えます。
スタッフ、ボラの皆さん、ランナーさん、ありがとうございました。本当に楽しかったです。
終わり。