橘湾岸スーパーマラニック(3)

2018-05-14 23:40:49 | 日記
 飯盛経塚エイドに着くころには、もう諦めモード。じゃがいもコロッケが美味しかった。有喜老人ホーム裏エイド10;10.唐比温泉センターエイドまでほとんど歩き。下り坂は、太ももが痛い。老化とトレーニング不足による筋力低下、一言でいえばこれだけのこと、すでに気力も折れた。時刻を記録するのも忘れた。エイドの美味しかったのだけが、記憶に残る。

 有喜老人ホーム辺りから気になったのが、人家の塀、土留の石垣。何か文字が彫ってあるようなので、墓石の再利用かと思っていたが、どうもそうではなさそう。アルファベットや図形のようなものもある。曲海岸にも堤防の外の大小の石ころにも、文字や模様がある。夜中ではないから幻視ではないよね? どなたかご存知の方、教えてください。すでに写真に撮る気力も無し。

 長い長い暑い海岸を歩く。堤防が尽きあるあたりで、なんとコーセー先生出現! 園芸用の噴霧器でシャワーをやってる。ビールもあるよ! シャワーを頭と顔にかけられる。気持ちいい。でもね、センセー、爺さんは、シラミとりにDDTをかけられてた小学校女子を思い出し、スミチオンをかけられてる側溝のボウフラ気分になりました。古いですねえぇ、連想が。ビール、おおっと手を出しかけたが、飲むと多分、ここでリタイアしたでしょうね。コーセーエイドのビールのせいで収容されたとあっちゃぁ、ここまで応援してくれたボラのお姉さま方になんとお詫びをすればいいか。ぐっと我慢しました。

 千々石へ。火野正平「心旅」に出てきた「かまん岳」が近ずく。集会所前の自販機の水は売り切れかなぁ。国道に回って水を買い、集会所エイドに到着。13;03。ここでとうとう30時間経過。あっ、なんと玄関前に、m.oさんがいる。13時スタートだからここまで24時間。すごいなあぁ、けどいつもに比べ不調なようにお見受けする。前後に誰もいないので、お話しながら路地を登り、しばらく歩き、先行していただく。

 これから小浜まで下り、とうに惨敗感に打ちしおれながら、あはっ、よろよろ走ったり歩いたり、せめて15;00前には着こう、32時間は超えるまい。Jogtrip仲間の80km谷崎氏が元気よく追い越していく。小浜温泉の湯気を浴びながら、多分、14;50ゴール。いつもながら、南本町公民館は楽しいですねぇ! 大宴会も、e217㎞完走者が何人もいて盛り上がり。来春、再挑戦だ! おっとその前に、秋の103km! みなさんお世話になりました。

橘湾岸スーパーマラニック(2)

2018-05-14 21:58:36 | 日記
 5月4日21;10樺島公民館を出発。大橋を渡り、諸町を過ぎると急坂へ。何もない。ただひたすら歩くだけ。真っ暗、見上げると星が美しい。近眼乱視の爺さんにも、小学校で習った星座が目に入る。風力発電の風車の回る音が不気味。登り切るとモトクロス場のガレージに灯り、酒宴のようだ。やがてエイドでは、男性お二人、「これを下れば、あとは海岸を進むだけだろう、、」との会話、「おっとと、いや、今までの繰り返しですよ、、」と言いかけて言葉を飲み込む。そんな予告して何になる。そう思いたいよね、誰でも。

 ゆるやかに走り下り川原池の湖面を見て、川原老人の家エイドに到着。水餃子、チャーハンが美味しい。なんと枇杷! さすが茂木、初物だ、、どうも売れ行きがイマイチの様、若い人にはなじみがないのか。福岡市では、まだデパ地下にしかお目にかからないのに、、遠慮しいしい3個ほど、、美味しかった!

 
 00;03発、千々、宮摺、トンネルを経て、茂木ぶらぶらcp拠点エイド02;50着。やった、20時間で着いた。30時間切りに希望が見える。様子がおかしい、みんな足止めの様だ。何分ほど待つと再スタートできるか、スタッフに聞くと、分からないと言う。こんなはずじゃないが、、、トップランナーの情報が入らないようだ。エイド食をもらって、店頭のベンチにシューズを脱いでボーっとする。「3時にスタートさせようか」とスタッフの会話。爺さん、気持の立て直しがすぐにできない、焦る、3時半には出よう、、もう雨の心配は無い、朝冷えしても3時間辛抱すれば、、ソックス替えて、預ける荷物の入れ替えをする、、手際が悪い、、シャワーも着替えも止め、、ぶらぶらの中に上がって混み合うのは嫌だな、、そう、あそこ、、茂木のバス停へ。バス停トイレで用を済まし、歯磨き、持病の朝の薬、、すっきりしたけど、結局04;00茂木出発、この手際の悪さは致命傷。(このトイレは市営で夜中も電気を自分で点ければ使える。)

 日見06;30通過。まだ間に合うかも。やっと、とんの山に着いた。あれ、誰もいない、チェックポイントが無い! 安徳さん神社の前を通り→方へ行くも何もない。行ったり来たり、後続のランナーも来ない。地元の方が軽トラで畑に来られたので尋ねる、「とんの山は、あそこですよね?」(トイレの表示→のはげ山)「そうよ。これから先は、もう、とんの山じゃないよ。」25000分の1地図を持って試走したのが、裏目に出る。→に従って素直に前に進むべきなのだ、ランナーは。かなりのロスタイム。もう、駄目か、江の浦への下り道、大腿四頭筋が一歩一歩ズキズキする。ジャガイモ農道は、すべて歩き。暑くなる。

橘湾岸スーパーマラニック(1)

2018-05-13 20:29:18 | 日記
 ゴールからはや1週間、スロージョグを再開したものの、気持にも筋肉にも余韻が残っております。楽しい楽しい道中記を書こうと思ったが、まとまらない。楽しさの中身は何だろうと考えていて、結局は、一緒に走ったランナー、ランナー以上に苦しい眠いながら支えてくれたボランティア、事務局の面々との出会い、ふれあいにつきる。これは、とても書きつくせるものではない。そう思い当たると、そこはまた秋の大会での再会まで、楽しみに胸に秘めておこう。

 
 まずは、ゴール後の姿。ゼッケンに「祝古稀」を入れて走ったのは、愉快でした。ただ、記録的には惨敗。スタート時、主催者代表である銀さんが「w276kmの完走を狙うなら、l173kmは、30時間!」と檄を飛ばしていた。そうだろう、と思う。w276kmのスタートは、10;00。30時間で小浜に翌日16;00着。風呂、着替えて、食事、仮眠して、20;00に一斉にリスタート。今のところ、秋のp103kmと、春のl173km完走がw276kmへのエントリー条件なのだが、やはり30時間を切ってなおかつ先へ進む余力を残しておかねばならない。

 ゴールまでの行程表を作ろうと思った。5月2日、それまで、試走を思い出してイメージを作る。のべ7日かけた試走のタイムを合算すると、29時間28分。いけるかも。excelを開いて表に、、、ありゃ、どうやらいいの? 去年の「萩往還250km」の行程表はすらすら出来たのに、、、去年はシニアパソコンスクールに通ったばかりでした。「萩」以降、いじってない。完全にお手上げ。もういい。腹を決めた。「10時間、10時間、10時間」。食事やトイレで30分程度前後するかもしれないけど。江戸町公園から、あぐり3時間半、女神6時間、で権現山cp(70km)に10時間、ここまでは、GPSをつけて走る。あとはどうせ歩き、茂木(115㎞)まで10時間、さらに小浜ゴールまで10時間。茂木中継エイドには、「待ち合わせルール」がある。われわれ7時のアーリーと、10時正規スタート者は、13時レイトの方が到着するまでリスタートできない。だが、大丈夫だ、エントリーリストには希望スタート時刻が載ってるけど、事務局が実績を調べて調整するから、ほんとは分からない。ただひとりm.oさんが13時なのは間違いない。なにせ「萩250」の女性優勝者、6時間差なら茂木に入るまでに追い越される。待ち合わせ時間は無い。写真なんか撮らずに、一生懸命走ること。

 稲佐山へは試走で見つけた近道、お腹の不調防止にコンビニでカロリージェルを補給しながら進む。あぐりから式見漁港への下りですたすたと追い抜いていかれた。ゼッケンには「ダブル」。え~、早い!e出走の同い年のレジェンド、5時スタートしてもここまで既にフルを超えてる筈。信じられない。女神大橋も写真はこらえて、女神12;59着。平山台入口(53.4km)のスーパーバリューで食事休憩。ここにはお弁当惣菜がある。トイレ、雨よけ休憩所あり。ソックスも取り換える。(橘湾のエイドはとてもおいしいのだけど、エイド食だけではカロリー不足と思う。ここから先、海岸線に入るとcvは2か所。時間的にもきちんと食事休憩最適と思うけど、利用は少ないようだ。みんなどうやって補給してるのだろう。研究の余地あり。)
 ところがどうしても撮りたいところが出てくる。軍艦島と鯉のぼり。

 アレガ軍艦島を過ぎて野母漁港に入った辺りで、突然フラフラ状態になる。熱中症だ。権現山への坂道、脚が動かない。何度も立ち止まり、座り込みそうになる。何人もに抜かれる。日陰に入り海風が涼しかったのに救われた。なんとかcp着、鐘を搗く。17;54.11時間かかった。食事休憩の30分はともかく、フラフラは想定外でした。頭ずきずき、気分極めて不快ながらも、樺島公民館エイドで、鯛の刺身、吸い物、カレーで生き返りました。

ランナーのみなさん、無茶はいけません!

2018-05-09 12:10:48 | 日記
 5月8日 年1回の健康診断へ。「橘湾岸スーパーマラニック」に備えて、ほぼ1ヶ月はビールを極力(!)控え、1週間前からはコーヒーを断って臨み、なんとか完走はしたものの敗北感満々であります。いつも、「萩往還」後、1ヶ月後辺りに受診していたけど、老妻が「女子会するので出て行け」と言う、、、くそ、ババ会ならしょうがない、検診に行くか。お世話になっているクリニックには、血液検査機があって1時間も待ってると結果が判る。いつものとうり、心電図、胸部レントゲン、腹部エコー、尿検、そしてpsa
、これだけは1wかかる。
 
 で、先生曰く「心電図、取ってなかったら、救急車を呼ぶとこだったよ。」だって。いちおう検査前問診で、4日前に173km走ってきました、とは言ったのだけど、「ふぅん、またか、、、」みたいな反応。なにせ爺さん、満69歳、古稀ですからね、cpk2938、基準値の11倍超で、「ぎゃ、心筋梗塞!」 なんでも心筋とかに多くて筋肉が破壊されたときに出るそうです。ちなみに左横のcpk576は、2015年11月9日で前日にジョグトリフルだった時。

 たしかに今回の「橘湾」、筋肉の破壊つくされ感、とりわけ大腿四頭筋のそれは半端じゃありません。原因は、明確です。あのコースの坂、坂、坂。標高高くはないけど、海岸際から30m~100mを登り、また海岸際への繰り返し! 今回履いたaltra duoのソールです。本番の2w前に手に入れて、野母崎まで65kmの試走も含め100㎞使って投入です。かかと側がすり減ってはがれている。altraが弱い訳ではないし、私はふだんこんな減り方はしない。下り坂で転ぶのが怖くて、ブレーキをかけてた証拠と思う。で、大腿四頭筋もやられたわけ。
 
 ついでにaltra duoを履いた訳を書くと。100km前後の大会はasicsフェザーグライド、200km辺りはhoka oneoneクリフトンが定番なのだけど、100km超大会は左親指の爪が死んでました。今まで山を歩く時は、altraローンピークで、その形が爪を詰めることが無く、いいなあと思ってたところ、ロード用のduoが発売されたのに気付き即購入。赤がaltra26cm,青がhoka26,5cm.指を守ろうと思うと、hokaではサイズが大きくなります。で、つま先を路面にひっかけてころぶはめに。今回は、大丈夫でした。

 検診終えて、映画を観て時間をつぶし、職場の後輩の仕事終わりまでまって、焼鳥屋に付きあわさせて、ビールにワインを思い切り楽しみました。またしばらく、ビールは控えめにして身体をいたわります。
 あ、最後に大事なこと! 検診は、走る前に受けるようにしましょう! これが正しい人生の生き方です。でもねぇ、、ランナーには、それは無理な注文ですよね。ドクターストップされると、それまでの練習はふいになるし、エントリー代は帰ってこないしね。

 (ps)とても楽しい楽しい本番の模様は、また書きたいと思います。