全く見たことも聞いたことも無かったような植物が出現するが、今回も然りで、例によって若き挑戦者であるO氏の仕業である。そもそもの発端は、畑への樹木のような植物の登場であった。小さい間はごく普通の何かの野菜かと思っていたのだが。幹周りが数センチ、茎丈が1メートル強・・・・・どう見ても細い樹木のような印象だった。困った、樹木を畑に植え込んだら地主殿に迷惑が掛かるのに・・・・・と余計な心配をしていたが、そうでは無かったようだ。聞いてみると、列記とした野菜であるとか。
何でも「ローゼル」と称するアフリカ原産の野菜だそうな。主にハーブティーやジャムそれにゼリー等に利用されるようで、生薬として活用される事例もあるとか何とか。ハーブ類を好まれる方々には知られた存在だったのかも知れないが、一般の野菜農家には無縁だったような気がする。彼の挑戦で新たな世界を覗いたような印象だ。彼が一時的な興味で栽培してるのか、商品開発としてチャレンジしたのか不明だが、挑戦意欲には感嘆する。
ローゼルは原産地では多年草として存在するようだが、我が国では冬越しが難しく1年草として栽培されるそうな。時期的には4~5月頃に種蒔きし11月頃に収穫だとか。花を咲かせて実をつけるようだが、実というか厳密にはガクなようだが、この部分が食用になるようだ。東南アジアでは葉も炒め物やスープに利用されてる模様。彼は東南アジア人の知人も多いようだから、そこらのツテで種子を入手したのかも知れない。季節は11月、ローゼルの収穫期だが、彼はどのように活用するのか興味津々で見守っている。果たして食用として有効利用できるのか、花の観賞で終わってしまうのか。