木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

昼間の棚田百選地は?

2022年11月16日 05時24分05秒 | 棚田

昨日、「棚田夢灯り」についてレポートさせてもらったが、何せ闇夜の世界なので現場状況がお解りにくかったかと思う。其処で農園への出勤前に立ち寄り、画像に納めてみた。空は晴れ渡り、涼やかな気候に野鳥の声も聞こえ、快適な環境だ。ご同輩の方もおられるようで、バズーカ(超望遠レンズ)と小型双眼鏡とを引っ提げたカメラマン氏も遊弋中だ。野鳥の生態を狙っておられる模様。消防署横にミニ公園があって4~5台の駐車スペースがある。其処に止めさせてもらって徒歩での移動。長閑な散歩道だ。

会場である「赤坂の棚田」までは農道漫歩が10分程度、程なく到着する。まだ祭りの後始末は未了とみえ、ローソク用の筒が田圃には残されたままだ。祭り後、雨となったので作業が遅れているのだろう。撮影中の方が2~3名おられた、子狸と同様な発想かも知れない。現場状況は画像でご確認頂くとして、下赤坂城趾からは見下ろすような格好となる。まがりくねった大小様々な棚田が連なり、何とも見事な景観を醸し出している。「棚田百選」に選出されるのも宜なるかなと思える。

田圃の畦にはいって撮影をとも思ったが、現場はまだ雨の滴が残っており、スニーカーでの行動はびしょ濡れの可能性があって断念した。緑が残る田圃に白いローソクの筒、何とも綺麗だ。闇夜の灯りも素晴らしいが、終了後の「片付け未満」の現場も撮影ポイントになるのかな、と。何度も通う「赤坂の棚田」だが、最も美しい時期は田植え直後かと思っている。冬場は作物の姿も無く、枯れ果てたような印象だが、裏作の耕作は無い模様だ。採算が取れないので、自家用の米作りのみ行われているのだろう。それも外部からの助っ人の応援を得て、かろうじての状況だとか。

資料によると鎌倉時代には既に棚田の存在があったそうな。楠公さんも自前の米で籠城戦を戦われたのかも知れない。この界隈は太平記の舞台ともなった史跡でもある。歴史のお好きな方にとっては格好の散歩道、とりわけ朝日が昇り出す頃の時間帯は最適かと。カメラ片手に散策されることをお勧めします。

 

 

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