木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

棚田は幽玄の世界へ

2022年11月15日 05時33分08秒 | 棚田

かれこれ10年にもなるだろうか。村の夕闇のイベントが始まってから。正式には「棚田夢灯り」と称するそうだが、子狸的には「ローソク祭り」と呼んでいる。内容を一瞬で掌握出来ると思うからだ。まあ、名称的にはどうでも良いのだが、内容は数千本のローソクで赤阪の棚田を闇夜の中に浮かび上がらせ、賑わいを取り戻そう・・・・・との試みのようだ。いわゆる地域興しの一環であろう。村の人口は5000人前後、日常の人出は僅かだ。遭遇するのは農地で作業を行う高齢者の姿ぐらい、若い衆と出会うのはマレである。それが祭りの一時は別格でまるで都市部に出かけたような印象。遠方からもお越しのようだ。

会場は棚田百選にも選ばれた、赤坂の棚田地帯、楠木正成が籠城した下赤坂城趾付近と言ったら良いだろうか。車でお越しの場合は、村の運動場が特設駐車場となる。そこから会場へはシャトルバスか徒歩での移動だ.子狸も車を預け徒歩で向かった。消防署裏手の農道となるが、夕闇はまだしも帰路は真っ暗、微かなローソクの明かりを頼りに、恐る恐るの行程となる。趣旨から考えてもライトを点けるわけにもいかず、微妙な注意力が要求される。

状況は画像でご理解願えるかと思うが、上述のように数千本のローソクで棚田を闇夜に浮かび上がらせる趣向だ。例年だと中学生のバンド演奏や郷土芸能の披露なども演出されていたが、今年は簡素化されたみたい。例の流行り病を警戒して、人混みの形成を避けたのかも知れない。中には知人の姿もあって、農園活動を行ってる面々も参集している模様だ。ブラブラしながらポイントを定め、数枚の写真を撮って引き上げた。闇夜の行動は老眼の身には危険だ。早めに引き上げるのが無難だろう。

祭りは例年11月の第二土曜日に実施されるようで、確認は村役場に問い合わせるのが確実かと。少々肌寒い季節だが、ローソクの明かりで照らし出される棚田は又格別、幽玄の世界に浸ることが可能でしょう。会場は「棚田百選」にも選出された大小様々な棚田地帯、昼間の景観も見事だが闇夜の棚田はまた特別な存在でしょう。今年は終了しましたが、来年には予定に組み込まれたら如何かと。

コメント
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